EXO＊My dangerous love＊3 (ページ7)

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87. 急いては事を～CYside～ページ7

そんな中、ギョンスから電話が入って、あの事件のことを知った。

やっぱり、と思ってしまったよ。だってこんな綺麗なAを見て、ネタ好きのマスコミが黙ってるはずがない。

さらに俺らのことを第一に思ってくれてるAの台詞に、ダメだ、と思った。昂ぶる気持ちを抑えられるはずがなかったんだ。

自然と口から「好き」という言葉が出てきたのには驚いたけれど。

好き…だったのか。俺は、Aを。

自分でもはっきりと意識したのは初めてだったから、なんだか混乱しちゃって。

あたふたしてるうちに、なんか誤魔化されそうな空気になってきたから、焦り始めていたってのもあると思う。

意識し始めたら、よりいっそうAが可愛く見えてきちゃったんだ。世間体なんて関係ない(はたから見たらホ○)。気づいたら身体が勝手に動いていた。

キス、しちゃった。

やらかしたー！

バスを飛び出していったAの後ろ姿を見ながら、ひどく後悔。追いかけようにもバスが出発してしまって追いかけられなかったし。

急いては事をし損じる、とは誰の言葉だったか。今の俺はまさにこれ。

ああ、どうしよう…。自分のバカ！

Aに嫌われたら、死んでしまうよ…。せっかく見つけてあげた俺の恋心、どうやら前途は多難そうだ。ごめんね。