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episode 3 ページ4





遡ること一週間前_______。




私、太宰治が所属するマフィアでは、ある「噂」が持ち切りだった。




「殺し屋が私の命を狙っている、だなんてねぇ」



バーでの独り言はお酒の中に吸い込まれていく。
そのまま机に突っ伏し、短くため息をついた。





「これで87回目」



__殺し屋に狙われて、追われる身になるのは。


_手口は単純でいつもいつもいつもつまらないものばかりだし。



____こちらも迎え撃つのがだるくなった。






プカプカと浮く丸い氷を指でちょんちょん、とつつきながらさらに短いため息が出た。






マフィア最年少幹部、こんな肩書きがあるとどうやらいらない所から注目を集めるようだ。







「はぁ、また詰まらないことばかりだ」



___カラン、とドアについたベルがなる音が響く。





私はゆっくりと上半身を持ち上げると、



__あぁ、やっと織田作が来てくれた、愚痴でもきいてもらおう。



と言わんばかりに目を輝かせた。









「あぁ織田作!待っていたのだよ、私の友達は君だけだ_____よ、って、え?」









しかし。







空いた口が塞がることなく固まった。







「はい??」









織田作だと思って目を瞑って語っていた訳だが、反応が何やら違う。



ゆっくりと片目を開くと。








見慣れない美しい女性が、私の方を見て固まっていた。









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紅蒼(プロフ) - 面白いです!更新を気長に待っています! (2018年9月8日 23時) (レス) id: f70065e07d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あや抹茶 | 作成日時:2018年8月4日 23時

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