105.衝突必須 ページ16
(うっわ、え、気持ち悪。)
思わずどんびいてしまったのは男の行動だった。倒れた軟弱メンタルな女子を介抱、まではいいとして自分と似ているだのぼっちグループを作ろうだの。介抱された女子の反応を見るに押しに弱く騙されやすいタイプの子だ、自称おっさんが悪人だったら不味いよなと考えながらも放置する。そもそもゲームの人間がリアル出会う時はオフ会もしくはオフパコと呼ばれる場合で、これだけ規模の多いゲームとなるとそういった犯罪被害も多い。基本的にゲーム内の人間のリアルは信用しないのが1番だ。
「えっと、何?」
目があったのか自称おっさんが苦笑いを浮かべながら聞いてきたのでスマホを操作していた手を止めて私は口角を上げながら呟く。
「別にぃ?いい歳したおっさんがjk助けるとかオフパコ狙いの野郎にしか見えないなぁって思っただけですけどぉ。」
んなっと少し顔を赤く染めて自称おっさんがあたふたする。まあ実際多少からかってみただけなのだが想像でもしたのだろうか。やっぱ男の人って性 欲の塊なのかねぇと考えながら再びスマホを弄ろうとするが、隣のモンペに牽制される。
「君さぁ、その言い草どうかと思うよ?誰に対しても喧嘩売ってるじゃん。」
「えーツイフェミならブチギレ案件だから突っ込んでみただけですけどぉ?というかぁ、先に煽ったの君らじゃん。喧嘩売られたらぁ売り返すでしょ普通。」
何がぁダメダメって?と聞き返すとウリと名乗った印象陽キャは眉を顰める。ああ面倒臭いよねこういう人って、自分正義としか思ってないんだもの。
優しさと許容じゃ世界は廻らない。
「同意書の条約守れてないのは#コンパス側だし今後裁判沙汰だって何件も起きるしぃ国民は一気に#コンパス叩きするでしょ。以前情報はぁなし、政府からもぉなにもなし。それで責めるなって言うのはおかしくなぁい?
だったら使うなぁって話がしたいならこの国のシステムごと作り替える必要性があるけれど。」
私はこういう集中権力はぁ反対なんだけどね。と付け加えたあとに微笑んでウリくんとやらを挑発する。
「誰かが責任とらないと納得しないんだよ国民はさぁ。いい人ぶった綺麗事がまかり通るなら企業の倒産も企業の謝罪もぉ怒らないじゃない。ニュース見てる?大丈夫?」
まぁそういう精神持つのはいいことだろうけれどそれが社会に通るかは別ってことだよねぇ。と呟いて私はスマホに再び目を落とした。私のまといは私と違って満面の笑みで笑っていた。
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エミル(プロフ) - 赤青ほとゝぎすさん» 了解です! (2019年10月6日 0時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - イスタカを担当させていただいているの者ですが、こちらの話の内容からストーリー内で日にちが経ってから更新します (2019年10月5日 22時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 了解です! (2019年10月5日 16時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - 更新します! (2019年10月5日 9時) (レス) id: 0db6a1be4a (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 赤猫さん» 了解です! (2019年9月24日 21時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
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