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70.国からの依頼 ページ28

バグの居ない安全な場所に帰ると、各々が現実を確認しに部屋から消えていった。

本社に行く?

というか、学校休み?

いやそもそも本社ってどこなんだろ。
遠すぎるところだとさすがに行ける気がしないなぁ…
交通費も馬鹿にならないだろうし…


#コンパスのホーム画面では

「デルミン疲れました…」

と言ってペタンと座っているデルミンがいた。


「デルミン、お疲れ様。」


デルミンは私のアバター。
画面の向こう側の存在。

"ただのプログラムじゃないか。話しかけたって感情があるわけじゃないだろう?"

そう言われてしまえば、確かにその通りだ。
でも、声をかけるとなんだか嬉しそうに笑うデルミンを見ていると、聞こえていないはずの声でも、話しかけたくなるのだ。



私自身少し気を張りつめていたので疲れてしまった。

休もうと思い、ベットにダイブした途端に家のインターホンのコールが鳴った。

無視してやろうかとも思ったが、相手が私の通っている学校の担任だったため無視もできなかった。


「なんですか、プライベートまで踏み込むんですか先生。」

「そんなわけないでしょう。ついさっき国のなんか偉いとこから電話がありましたよー。書類も届きました。」

うちの担任はかなり適当だ。
私が言えた事じゃないかもしれないけど。

「なんて言ってました?」

「#コンパスの本社に呼ばれてますねー。来る場合は学校を休みにしますって。勿論単位とかは落ちないし、課題とかもその分提出期間は延ばしますよ。というか、貴方の頭だったら1、2ヶ月休んでも単位なんて最初から落としませんよ。」

先生はそう言いながら少し厚めの茶封筒を琥珀に手渡した。

「そうなんですかー。うわ、書類多いなぁ。国からってことはもうほぼほぼ強制ですよねー…。行くか行かないかは後でまた連絡します。」

「おう、早めに連絡しろよー。」


それだけ残して適当な担任は帰って行った。

#コンパスがまだ使えないからわざわざ学校から先生が来たのかと思うと、なんだか申し訳なくなってきた。


早速、国からのお届け物を開いた。

中には国連の判子が押されたものもあった。
要するにこれが国からの依頼であるという事だ。
見ているだけで目眩がしてきてクラクラしてくる。
それくらい国からというプレッシャーは大きかった。


行くか行かないか。


結論が出ないまま私は疲れて机に突っ伏して眠ってしまっていた。

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エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 新しいページ作りましたよー (2019年8月30日 8時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 完了しました (2019年8月28日 17時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - エミルさん» ありがとうございます! (2019年8月28日 17時) (レス) id: c9e2b52489 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» あ、了解ですそれならすぐに作りますね (2019年8月28日 17時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - すみません!更新しようと思ったのですが、話数がいっぱいだったので続編ができるまで待ってます! (2019年8月28日 17時) (レス) id: c9e2b52489 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エミル x他6人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月11日 0時

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