【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】2

69.私の非常識 ページ27

「尚且つ有休の方は会社によって差が出るのではないでしょうか。同じ作業のために会社を休むのに貰う給料に差が出てしまうのは不平等では？我々は協力するならば本社に行かなければならないとも聞いていませんしあなたの話だとかなり長丁場になるのでしょう。事前説明がかけていますのでみな「ゲーム」と同じように、日常のついでとして協力するという意味での協力でありました。ですので貴方の思う協力と我々の思う協力には誤差が生じています。あなたは我々を無償で働く都合のいい奴 隷のようにお考えですけれど私達は運営側のミスを自分にできる範囲のボランティアで修正するつもりでした。故に本社に来る等の条件があるというのはおかしいのではないでしょうか。しかも協力してくれとお願いする側であるのに交通費も出さない、相手の予定も聞かないで。この中には未成年の方もいらっしゃいますし保護者への説明はどうするんでしょうか。突如娘息子が本社に呼び出されたとなれば心配するのでは？貴方は説明も周りを見る事も足りておらず自分のために皆がなんでもしてくれると思っていませんか？脅されてしまいましたので私は行きますけれど交通費の支給とお話し合いの用意はよろしくお願いしますね。」

深川まといには似合わない丁寧口調で私は書ききった。届くかは分からないがこいつの宣言のせいでバイトのシフト調整も必要になったしこちらから言える一言は何当然のように話してんだである。ふざけんなとも言う。こいつは人の生活をなんだと思っているのか。突然呼び出して答えられるとでも思っているのだろうか。それができるのはニートだけだ、ニートもいるかもしれないがほとんどの人間がニートではないだろう。

「深川まといちゃん。あなたのいう脅しってどういうことかしら。」

1人がメッセージで聞いてきたため、面倒であるから私はマイクで返答する。

「うちの学校に私を本社に呼び出すので学校休ませてください、単位は減りませんっていう命令書が届いたんですよねぇ。課題の制作も終わってないですしぃ、バイトのシフトも急遽調整する羽目にぃなりました。逆に聞きますけどわざわざ学校にまで脅しかけられて断れる人間いるんです？」

そうなの、確認しないとね。と言ってそれ発言をやめる。動いていないアバターも数人いるので確認しに行ったのだろうか。

(やっぱ管理者ちゃんガキだなぁ。)

心からそう思い頭を抱えた。

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