【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】2 (ページ10)

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52.知らないものは仕方がないページ10

「ティワロロ族の戦士イスタカだ」

指定されたプライムラウンジに入りアバターが勝手に自己紹介をしたものの、本人は今一状況が分かっていなかった。

周りにはよく分からない黒いウイルスのような小型の敵...？らしきものがチラホラと動いていたり、トッププレイヤーと見受けられる人物達が実際の声で会話をしている

「これって...俺もやれってこと？」

空気を読むのに精一杯な永太は、状況を把握する事に全力を注いでいた
しかし、その間にもどんどんと周りの会話が弾んでく

『とりあえずぅ私とデルミンが戦線で押し返す、漏れたのをメグメグがぁアバで仕留めて。ジャンヌはぁ全体の動きみつつHP低いメグメグについてくんない？
Voidollはぁスタン使ってるわけだしHPやばいやつの救助入って。
死神さぁさっき攻撃モーション使ってたし戦線貼れるでしょカード開示してあんたも戦線。
私達3人の後ろにえっとぉ・・・マリアもメグメグと同じく漏らしたの引き寄せてメグメグ守りつつ戦ってちょぉだい。
メグメグは設置銃をマリアにぃ集中させて。マリアはHS溜まったらぁすぐ使ってくんない？二人のHSならほとんどやれるでしょぉ。うち漏らしたのをルチアーノがぁ時止めて処分。
忍者は透明化使えるっぽいしぃ開示次第奇襲メイン、絶対正面戦闘避けてボコられて死ぬし。
グスタフって言ったあんたはぁよくわかんないからとりあえずHSとカード開示早く』

「うわぁ...情報処理が凄いな。このまといって人」

ネット上の仲間に永太は現実世界での暑さを忘れる程、そのプレイヤーに感激する

とりあえず、この黒いのを倒せばいいのかな
あ、でもデッキの紹介とかマイクとかやってねぇし持ってきてねぇな...

そう考え込んで次にどのような行動を起こそうかと考えたその時、先程のまといの発言の中で自分が蚊帳の外にいる事に気がついた。

「やべぇよ。どうすればいいかほんっと分からねぇ」

どうにか味方に指示を貰おうと、ネット上のアバターに辺りを見回させるが皆とっくに戦闘モードに入り聞く耳を持っていなさそうだった。

「と...とりあえずマイク」

頭を落ち着かせるためとりあえず永太はイスタカを置いてマイク付きイヤホンを探した。

探している最中にも永太は頭まどんな事をすればいいのか等を考える。

まず、急いでイヤホンを探して、その後デッキの紹介

デッキはたしか
武術家、フルーク、全天、ガブリエル
デッキを変えてる暇もなさそうだし...もうこれで行くしかない...ッ