60.知りたかった時間 ページ18
『3、2、1、ゴー!予告ハシマシタヨ』
自分がヒーロースキルを打ち終わった後、ここの有能AI、Voidollがヒーロースキルを発動し終わった声が聞こえた。
Voidollの周りにいたウイルス...達はどこかへと消えてこの場は一旦落ち着く
自分の気もそれで少しばかり緩み、心がホッとした
しかし、自分を見る数人の目線が少しばかり痛かった。いや、唯自分の被害妄想が激しいだけなのだが、何かやらかしたような気分になってしまった
何か阻害してしまったのだろうか
と永太は必死になって考え、心の中でわけも分からずに全力で他のプレイヤーに謝った
「やっちまったかな」
恐らくこの目線の理由は、自分が人の話を聞いていなかったからだ。
あのイヤホンを探している空白の時間、悩んで悩んで悩みまくっていて周りの話を聞いてなかった時間
どれもこれもがその目線と当てはまる。
恐らくその空白の時間で何かの作戦があったのだが、自分が何か行動を起こしてしまった為、その作戦ができなかったのだ。
ほんっと俺は役にたたない馬鹿野郎だな
ほかのプレイヤーさん...ごめん
しかしそんな自分の気持ちなど知る由もなく、ウイルスはどこからともなく溢れ出てくる。
「たく...いつまで出てくんだよッ」
永太が壊れそうな心でそう思い詰めた矢先、プレミアムラウンジに新たにプレイヤーが数名程入室してきた。
「うふふ...切れる人がいっぱぁい」
一人目は二枚刃のチェンソーを持った普通のおさげ少女。妖艶な笑みを浮かべチェンソーを振り回し、ウイルスらしき物を切り刻む
攻撃が早く、一瞬でウイルスはなぎ倒された。
「魔法少女リリカ!君の為に戦うよっ」
二人目、ピンク色のツインテールで、いかにも女の子受けしそうな見た目の少女。
しかしその魔法は強力で、恐ろしい程の攻撃力を繰り出し、ウイルスを攻撃する。
「我が国の魔術、お見せ致します!」
三人目は、氷を生み出して多くのウイルスを凍らせる白髪の少年。
かなりオドオドとしている雰囲気であったが、サポートは万全。とても頼りがいがあった
「ねこみみくじらぁ」
最後に現れたのは、幼く脆い美しいロr...少女。
眠りながらも動きが俊敏で攻撃力も高い。ダッシュアタックが強力だ。
新しいプレイヤーが入室し、手も足も出ない状況の中、Voidollが誰かに命じられたのか周りにサポートされながらも敵をどこかへと誘い出し、何とかここのラウンジには平和が取り戻され、ひとまず安心のため息をついた。
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エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 新しいページ作りましたよー (2019年8月30日 8時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 完了しました (2019年8月28日 17時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - エミルさん» ありがとうございます! (2019年8月28日 17時) (レス) id: c9e2b52489 (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» あ、了解ですそれならすぐに作りますね (2019年8月28日 17時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - すみません!更新しようと思ったのですが、話数がいっぱいだったので続編ができるまで待ってます! (2019年8月28日 17時) (レス) id: c9e2b52489 (このIDを非表示/違反報告)
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