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それから少しだけクルーガーとファルコと談笑し、Aはベンチから立ち上がった。
何故だろう、Aは少し口角を上げる。
クルーガーの横は少し落ち着いたのだ、滅多に人に気を許さないAがである。不思議なことにクルーガーからいきなり呼び捨てにされようともそれを容認してしまったし、そんな2人の横でファルコが驚いたようにAを見つめていた。
それほど異端の事態であった。
「じゃあまた、私はライナーを探してるから。またね、クルーガーさん、ファルコ」
「…ライナーってのはライナー・ブラウン副長のことか？」
「えぇ、やっぱり副長は有名なのね。」
Aがまるで初恋相手を語るような顔をしたのは置いておいて、ファルコは少し懐かしげな顔をするクルーガーを見て首を傾げる。
Aはやはりクルーガーからの質問にひとつの疑問も持っておらず、じゃあまた。と2人に手を振って去っていった。
「…副長はいいな、あんなに可愛いやつに好かれて」
「あのお二人、あんな感じでもまだ付き合ってないらしいですよ」
「……そうなのか」
クルーガーは右手で左の耳あたりをすこしかき、ファルコに聞こえるか聞こえないかの声でポツリと呟く
「…それは……困るな」
「え？」
「てっきりもう結婚くらいしてるのかと思ってたよ。
Aのあの表情なら」
「……クルーガーさん凄いですね。Aさんがあんなにすぐ心を許すの見たのは初めてです」
「…そうか？…まぁ俺は"アイツ"から産まれたみたいなもんだしな……」
母親が息子に甘いってのは当たり前だろ？とクルーガーは遠くを見つめながらそういい、ファルコは理解できないと言ったように首を傾げた。
「…ライナー」
「A」
「どこにいたの、火薬の匂いがするよ。」
Aは苦しそうな顔をしながらライナーの顔を見つめ、ライナーはバツが悪そうに顔を逸らして「なんでもない」とつぶやいた。
Aは基本的に人の嫌がることはしないタチである、すぐにライナーから顔を背け、「そっかぁ」と悲しそうな顔で、物分りよく頷いた
「そうだ、誰か探してたの？」
「え？…あぁ、お前とファルコを探していたんだが…」
「ファルコならさっきあっちにいたよ？…ほら」
「…ファルコ、こんな時間にどこへ行く？」
息を切らして手紙を握りしめたファルコを目の前にし、Aとライナーは不思議そうな顔をしてファルコを見つめた
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Strawberry(プロフ) - ポルコ推しの方にそう言っていただけると安心です…！一応原作沿いになってしまいますが最後の最後までポルコは全開で行きますのでこれからもよろしくお願いします!! (2022年1月31日 22時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
紅月夜。(プロフ) - もうすっごく面白いです、！ポルコ推しなので出てくるたびにニコニコしてます。主ちゃん、ライナーと結ばれるのかなあ、ポルコは死んじゃうのかなあと色々考えながら読んでます笑、続きが楽しみです！！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page42 id: bd5a9d7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年1月14日 17時
