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「久しぶりね〜ジャン、元気してた？」
「俺はまずこの状況について聞きてぇんだが…」
「……小さめの声でお願いね、ジークが起きちゃうから」
「は？ジーク…？」
全く何一つ理解してないジャンを家の中に連れ込み、Aは呑気に笑っていた。
ジャンの前にはお手製の紅茶を出し、Aはミルクティーをいれて冷ましながらゆっくりと飲み下した。
「何から話そうかな」
「…まて、俺が質問するからまずそれに応えてくれ」
「ん、確かにその方がいいかも」
Aはジャンの提案に快く頷き、ジャンは考えるように顎を摩ってから口を開いた。
「…お前は前のことを覚えてるんだよな？」
「うん、ちょうど二千年前のことならしっかりね」
「お前以外に覚えてるやつは？そもそも他の奴らは転生してんのか？」
「もちろんいるよ、ライナーもマーレのみんなも…訓練兵104期のみんなも、エレンにもそろそろ会えるんじゃない？」
Aが時計を見ながらそういい、ジャンは不思議そうに首を傾げた。それに先程Aの口から出た獣の巨人の中身の名前も気になる、とジャンは頭を悩ませる
「ジークっつうのは？」
「我らが第二子よ！見たい？」
「…ちょっと」
素直じゃないなー、と言いながらAは立ち上がり、先程ジークを寝かせた寝室へと向かって歩いて行った。
ソワソワとしながらAが戻るのを待つ、するとAが上機嫌で腕の中に柔らかな金髪をした赤子を抱えており、ジャンはその赤子の様子に目を見開く
「…あぁ、なるほど…」
「面影あるでしょ、可愛いけどね」
「それと同時にお前の旦那も予想着いたわ」
「え、そう？」
「…そもそもお前がライナーをそんな簡単に諦めるかよ、どの世界でも一緒にいたくせによ。」
はぁ、嫌になるわ…とでもいいたげにジャンが溜息をつき、Aはそんなジャンの様子に昔を思い出したのかクスクスと笑った
すると腕の中にいたジークもAの嬉しそうな顔を見て自分まで嬉しそうにきゃっきゃ、と笑いだした。
Aとジャンは驚いたようにそれを見つめ、目を合わせる
「……」
「可愛いでしょ」
「…認めたくはねぇが…」
「何よもう、今は私の子なんだからね」
それにライナーの血も入ってるんだから可愛いに決まってる。とAがいばればジャンは苦笑いをしながら「はいはい」と昔のように簡単にあしらって見せた
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作者名：ふりこ | 作成日時：2022年3月3日 14時
