さんじゅう ページ33
伊藤side
『あ、おつかれェ』
Aが教室に顔を出したのは授業が終わったあと、何をしてたのか問い詰めればAは苦笑いでこう言った
『剛田に喧嘩売っちゃった』
てへ、とでも言いたげなAの顔を殴り飛ばしたくなったのは多分俺だけじゃない。
ただ、Aは直ぐに真剣な顔になりクラスに向かっていった
『佐川は逃がした、
…多分、これから標的になるのはツッパってるヤツらだから』
気をつけてネ。とAは軽々しく告げた。
しかしその顔は冗談を抜かしているようには見えず、全員がごくりと息を飲んだ。
『アタマ、狙ってくるぜィ』
Aがこつん、と指さしたのは己の髪の毛。
アタマとはそういう意味か…
『後ろにバリカン持ってんの見えたからねィ、咄嗟に逃げたワケ』
その言葉にクラス中が震え上がる。
こりゃあ不味い…早めに何とかしねぇとだな…
『とにかく、……来て、イトー
あと2日以内に潰すヨ』
そう言ってAは口角を上げて顔を歪めた、そういう顔するからみんなに怖がられるんだぜ。なんて言おうとすると…
「…やっぱAさんだよな…」
「あのギャップがいいよね…」
「あんなナリして優しいんだからな…」
なんて小声が聞こえる、既に自分の世界に入り込んでいるAには一切聞こえていないらしいけど…なんか、ムカつくなこれ…
『ホラ行くヨ。三橋も連れてきてネ』
Aは俺にそう告げるとガラッと教室を出て行った。
すると廊下から剛田のものと思われる怒声が聞こえてくる。
「てめぇ高村ァ！！逃げてんじゃねぇーーー！！」
『ふん！ならその物騒なもんしまいなこのゴリラ野郎！！！』
「なんだとォォ！！！」
…とにかく、俺は静かに今日をあとにし、三橋を探しに行った
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.＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 面白いです！作者様のペースで良いので更新待ってます！ (2020年9月7日 18時) (
レス) id: 8cd8f5d021 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主と中野誠(アニメの方にしか居ない人だけど)が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年7月23日 7時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2020年7月22日 7時
