にじゅうきゅう ページ32
「おい佐川、さっきのヤクザ気に入らねぇだろ」
「気に入らないっす！！もう三橋さんやっちゃってくださいよ！」
「そんなに気に入らねぇならおめぇがやれ」
「えっ？」
そう言って三橋は、混乱している佐川の手にヤシの実を持たせ。
下にいるであろう坂本に投げつけさせた。
……しかし
『ヒョッ…』
「うわ〜！！！」
なんと剛田が落ちてきたヤシの実を拳で粉々に粉砕し、こちらを睨みつけてきたのである。
「ガキャ〜！ぶっ殺してやる！！」
「やっべぇ逃げるぞ！！」
三橋の言葉により5人はそそくさと屋上をあとにするのであった。
Aは少し好戦的な笑みを浮かべながら、であったが。
『智司クン以来の大物ジャン』
こりゃ潰すしかないよねぇ。とかなんとか。
伊藤と三橋はまたもや生物準備室へ逃げ込み、Aは一人素早く全員と違うところに消えた。
そして階段をおりている時、踊り場でキョロキョロとしている佐川を見つける
『…ァ、よっ、佐川クン。
逃げれそう？？』
そんなキョロキョロしてたらバレちゃうってぇ。とAは面白そうに口角を上げる。
肩を組まれた佐川はビクッと肩を揺らして振り返る
「！！
な、なんだ高村さんかよ…。ビックリしたぁ…！」
『んー？……おっと』
「おい佐川、高村、こんなところで何キョロキョロしてんだ？」
やっべ。とでもいいたげにAは佐川の肩に掛けた手に力を込めた。
「いや、あの…」
「お前だよな！ヤシの実投げたの」
『……やだナ坂本センセ。
なんかの見間違えじゃないノ？』
「いいや、お前、見えたもん」
もんとか使うな気色悪ぃ、とAは眉をしかめる。
佐川も弁解しようと必死で、「違う」と告げる
しかし聞く耳を持とうとしない坂本と剛田、そこで痺れを切らしたAがニヤリと笑った
『オラァッ！！』
「ぐぁっ！！この…っ、クソガキィ！！」
『逃げるヨ佐川！！』
不意をついて腹を殴り込みそのままセーラー服がはだける勢いで目潰しを食らわせた
「はっ、はい！！」
「高村ァ〜！！」
『ほらこっち！！』
2人は走りに走り、そのまま校舎を飛び出した。
「ちょ、高村さん！ヤバいっすよ！」
『ふん、いーのいーの、あいつは潰したいと思ってたシ』
「でも…」
とにかく、とAは佐川に向かって笑う。
『事情は説明しとくから、逃げろ』
バチコーンとウインクを飛ばしたA、佐川は全力で頭を下げて踵を返した
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.＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 面白いです！作者様のペースで良いので更新待ってます！ (2020年9月7日 18時) (
レス) id: 8cd8f5d021 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主と中野誠(アニメの方にしか居ない人だけど)が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年7月23日 7時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2020年7月22日 7時
