【JOJO】助っ人が無双してスタクル救済するお話② (ページ47)

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ゆめをみる。ページ47

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次第に心が打ち解けた彼女をジョセフ・ジョースターはある旅に誘いました。

ついに！あの男と相見えるときが来たと！彼女は歓喜し、そしてジョセフ・ジョースターの事情を聞き、二つ返事で了承しました。

そこで彼女は《空条承太郎》という《étoile》に出会いました。
いままで彼女の中で忌々しい存在だった《星》が一瞬で愛おしい存在に変わった瞬間でした。
彼の瞳は美しく深い翠で彼女は見惚れます。

そしてこの色を愛するようになるのです。

彼が《星》のスタンドを使う時はまるで本物の星が当たりをチカチカと散っているような感覚に陥るのです。

しかしそこで場面は切り替わってしまいました。

さっきまでの幸せな夢は程遠く、血の匂いが辺りに充満し、見るにも絶えない惨劇が広がっていました。

太陽のような赤は彼女達を守り消え、彼女を守った砂の愚者も冷たくなりました。
儚くも美しい宝石のような彼の胴には大きな穴が空き、彼女が愛した美しく気高い銀の騎士も血にまみれ、かつてないほど慕い敬っていた波紋戦士も消えました。

ひとり、またひとりと消え、最後に己の首を切り飛ばされて彼女はあっけなく死に至りました。

しかしこの旅に後悔は微塵も持ち合わせていません。
むしろ、ここで死ねることを誇りにまで思いました。

己の死で彼の母が助かるのなら安いものだと彼女は姉の仇から希望を守り通したのですからそれもそうです

きっと彼ならやれる。と確信を持った彼女はそれはまた穏やかな表情でこの世を去りました。

しかしこれはただの夢に過ぎません。

ひとりまたひとりと消えるのだって夢でしかありません。彼女、《A・クリエイト》はそんな硝子細工のような夢を拳で叩き割り、キッと硝子を睨みつけました。

『そんな夢、見るわけないじゃあねぇか』

その瞳は闘志に燃えていました。

きっと目覚めたらこの夢はなかったことになるのでしょう、しかしそれもまたいいのかもしれません

ついにエジプト上陸を果たした彼女は一体どんな運命を辿るのか…それは誰も知らないのですから。