【JOJO】助っ人が無双してスタクル救済するお話② (ページ44)

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女教皇⑨ ページ44

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無事海上へと上がったAたち、するとジョセフが海岸に何かを発見し「お、」と声を上げた

「向こうに女が倒れてるぞ」

「《女教皇(ハイプリエステス)》のミドラーだ」

『きっと再起不能でしょうけど…』

Aたちがそう話しているとポルナレフが岩を超え、美人かブスか見てくるかなあ、とミドラーが倒れている方向へ足を向ける

そしてミドラーの顔を覗き込み、サァッと顔を青くさせた

「どうじゃ？」

「ノ…ノーコメント！や…やめろ！見るのはやめろ！歯が全部折れてるから見てもしょうがねぇ…！ヒィーっ！」

よほど恐ろしい顔になっていたらしくポルナレフの顔は蒼白なまんまである

『なあんだ、気になってたのに…』

「平気な顔で奥歯殴り破った女がよく言うね…」

花京院がやれやれと言った顔で呟いたのをAは眉を釣りあげて仕方なかったじゃあないの！とプンスコと怒り始める

「まあ承太郎の方が酷かった訳ですが…」

『あ…あれは痛そうだったね…』

そのさまを思い出したのかAと花京院はさっきのプチ喧嘩なんて忘れて背筋を震わせた
承太郎はやれやれと帽子に手をやる

「しかしついにエジプトへ上陸したな…」

「ジェットなら二十時間で来るところを30日もかかったのか…」

『色んなところ回りましたねぇ…』

「脳の中だったり夢の中だったり…」

花京院の言葉に承太郎が首を傾げる。
Aと花京院は目を合わせ、静かに苦笑いをした

『みんなは知らないんだっけ』

「僕とAだけの秘密、でしたね」

意味ありげに、それはそれは楽しそうに笑う2人に周りから不審な目が当てられるが当の本人達は気にした素振りも見せようとはしない

『…さぁ、行きましょうか！！！承太郎のお母さんを救いに！』

Aは日が落ち始めた空に向かってそう告げる
横にたっていた全員の顔が真剣になり、こくりと頷いた

いよいよエジプト、ここからA達はDIOの元に行くまでにどんな困難を乗り越えるのであろう…

それはまだ、誰も知らない。