女教皇�� ページ37
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「さ、出発するぞ。」
『行きましょ行きましょ』
驚きもしないジョセフとAは先頭を切って荷物を手にする
ポルナレフの横にいたアヴドゥルも「荷物運ぶの手伝うよ」と花京院たちの下に置いてある荷物を手に取った
「ようアヴドゥル」
「アヴドゥル久しぶり、元気？」
『背中は大丈夫そうなのか？』
「ああ、ちょいとツッパるがな」
平気そうに会話を重ねる承太郎やアヴドゥルを見てポルナレフがわなわなと震え出す
「インドからの旅はどうだった？」
「敵にはまだ私が生きているのは知られていないはず」
『乗り物が落ちないって便利よねぇ』
ほぅ、とため息を着くAを横にいたジョセフが小突いた
ポルナレフはそんなジョセフ達に「ちょいと待てお前ら」と声をかけるがみんな何事もないように話が進む
「こら！！待てと言っとるんだよてめーーーらッ！
おい…どういうことだその態度は！？死んだやつが生きていたというのに！なんなんだ！？その平然とした日常の会話は！？」
『あ、…ポルナレフ、ありゃ嘘だ。』
「はぁ！？」
「わしがインドで彼を埋葬したという辺りから嘘じゃよ。」
かるーくそういった2人にポルナレフは驚きのあまり飛び上がる
「インドで私の額と背中の傷を手当してくれたのは承太郎とジョースターさんなのだ」
「て…てめーらインドから既にアヴドゥルが生きていることを知ってやがって俺に黙ってやがったのか？
花京院！てめーもか！」
ポルナレフがグルンと花京院を振り返ると花京院は当たり前と言ったように片目を閉じてポルナレフに事情を説明した
「ポルナレフは口が軽いから敵に知られると不味い…君にはずっと内緒にしていようと提案したのはこの僕だ…」
「うっかりしゃべられでもしたらアヴドゥルは安心して怪我を治せねぇからな」
「ま、まて、その前まで入院してたAにも教えてんのか！？」
『目の調子を聞かれた時典明からね…』
ポルナレフはその言葉にずりっと滑る
そして次に「アヴドゥルの父にそれを伝えよう」と踵を返したところでアヴドゥルが口を開きそれを止める
「ありゃ俺の変装だ」
「っ！に、にゃにお〜〜んッ！そこまでやるか良くもぬけぬけとてめーら…
仲間外れにしやがって…グスン…」
瞳をうるつかせるポルナレフにアヴドゥルが謝り、なぜ変装までしていたのか真実を教えた
「敵にばれないためもあるがある買い物をしてもらってたのだよ」
ジョセフの言葉にポルナレフは首を傾げる
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作者名：Strawberry | 作成日時：2020年5月9日 14時
