審判�� ページ35
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無事マニッシュボーイを母親のところまで送り届けたA達一行は紅海を渡りエジプトへと向かおうとしていた
『？ジョースターさん、方角が違くはないか？真っ直ぐ西へ…エジプトへ向かっているんじゃ？』
「ああ…あの島へ向かっているようだがｯ!」
承太郎とAはそう言ってジョースター一行の前にそびえ立つ島を指さした
ジョセフはこくりと頷き「エジプトに行く前に寄らなくてはならない」と承太郎達に告げる
「この旅にとってものすごく大切な男なんだ…」
「《大切な男》…あのちっぽけな島に住んでるのか？」
ジョセフの言葉に疑問を抱いた全員が首を傾げている
そんな時間もつかの間、数分で目の前の島へ到着し、ジョースター一行は船から足を下ろした
「ジョースターさん……ほんとに人が住んで居るのですか？
なんか小さい島だし無人島のように思えますが…」
「たった1人で住んでいる、インドで彼は私にそう教えてくれた」
その深刻な雰囲気に乗っ取らずポルナレフは「なに？インドでカレー？」と腑抜けた言葉を出す
Aもジョセフの言葉を聞いて眉間に皺を寄せて瞳の傷を摩る
「！おいおい、そこの草陰から誰かが俺達を見てるぜ」
「え？」
承太郎は草陰の視線に気づきそちらを親指でくいっと指さした
それに気づいた人影はA達から逃げるように草むらを走り抜けていく
『あ、あの後ろ姿見覚えが…』
「見たことがある！」
A達はポルナレフを先頭にその男を走って追いかける
たどり着いた先は一軒の家であった。
男はニワトリに餌をまいている
「あの後ろ姿はｯ!まさかあの男」
「待て！わしが話をする…みんなここにいてくれ」
ジョセフが全員を抑え、一歩前へ出て男の後ろ姿に話しかける
しかし男は大声で「帰れ！」とジョセフに告げる
『！』
「わ…わしに話しかけるのはやめろｯ!このわしに誰かが会いに来るのは決まって悪い話だッ！
悪いことが起こった時だけだッ！聞きたくないッ！帰れッ！！」
そう言って振り向いた男の顔はインドで眉間を打たれ死んだと聞かされていたモハメド・アヴドゥルの顔とそっくりだったのだ
『アヴドゥル…！』
「アヴドゥルさんッ！」
「アヴドゥル……」
3人が反応を見せる隙に男は家に入り大きな音を出して扉の中に入ってしまった
「「『まっ、まさかッ！』」」
その時ジョセフが静かに口を開いた
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作者名：Strawberry | 作成日時：2020年5月9日 14時
