【JOJO】助っ人が無双してスタクル救済するお話② (ページ25)

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太陽② ページ25

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ブァフゥブァフゥと鳴くラクダを目の前にAは鼻を抑える
やっぱ臭い。と眉を顰めているAにジョセフがまあまあ、と乗り方を伝授し始める

しかし一向にジョセフの言うことを聞く気配は無く、座らせるのに大苦戦をして挙句の果てに顔面に唾をかけられる
Aはそれを見てさらに眉をしかめた

『ほ、本当に乗り方知ってるんですか…？』

「もちろんじゃわ！動物なんてな、気持ちを理解してやることが大事なんじゃよ

ほぉ～れ、このリンゴうまそーじゃろ！おいしいよーっ」

ジョセフは片手に持ったリンゴをラクダの顔の近くにやってどうにか座らせる事に成功する
そしてそのままジョセフはラクダの上に乗り上げた

…が、そのままラクダの歩く速さと衝撃によって振り落とされ、全員の目が振り落とされたジョセフを追う

『……(いちおー尊敬しているンだけどなぁ)』

なんやかんやあって全員がラクダに乗りあげることに成功した
ジョセフの「皆北西に向かって出発じゃー！」という声を合図にまさかの全員が全く違う方角へと足を向ける

「おいおいおいおい」

『北西ってどっち？』

「こっちじゃこっち！」

ジョセフも苦笑い気味で北西を指さしてジョースター一行は無事(？)砂漠を横断し始めたのだった

進む中で花京院がくるりと後ろを振り返る
そして「おかしい」と呟いた。それに対し後ろにいたポルナレフが不思議そうに首を傾げ、足跡はヤシの木で消しているしここは砂漠だから数十キロ先まで見れるんだぜ。と花京院に告げる

Aは黙々と暑さに耐えるように歩く

『あっついなぁ…白人の敵だぜぇ太陽ってば…』

「たしかになぁ、はやく行こうぜ。日が暮れたらテントを張ろう。

ひぃーっ、もう温度計は50度を指してるぜ」

ポルナレフがポケットから温度計を出してカチャリと確認する
Aは言われた温度にぎょっと目を見開いた

『あ、あれ？おかしいな、確か今の時間って…』

そこまで言って承太郎とジョセフが時計を確認する

「お、おい承太郎！お前の時計今何時だ？」

「8時10……！！！」

その言葉に全員の間に緊張が走った
Aの手にした時計も承太郎たちと変わらず8と10を刺していた

『時計は壊れちゃあいない！午後8時を過ぎてるぞ…！』

「う、うっかりしてたがどういうことだ…！なぜ太陽が沈まない！」