【JOJO】助っ人が無双してスタクル救済するお話② (ページ22)

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恋人⑦ ページ22

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「私の気を損ねるとジョースターがどうなるか分かってるな？」

そこまで言われてAは力を入れて強ばらせていた体の力を抜き去った
尊敬している人間の命がかかっているのであれば仕方がない。と大人しくダンのされるがままになった

それよりも承太郎が心配である。Aは首を回して承太郎を探す
そしてダンの手を振り払って承太郎の元へと走りよる

『…承太郎ｯ、承太郎…大丈夫か！？あぁ、お前の代わりになれないことがこんなに悔しいなんて……』

「……かわり、か。なら代わりと言っちゃなんだが、…俺のそばにいてくれないか」

『…は、そんなの頼まれなくたってやるさ』

「そうか、俺はその言葉を聞いて以前やる気が湧いたぜ」

なぜかやる気を出して口角を上げた承太郎に、Aもクスリと頬を緩ませる。こんな状況で血まみれの仲間を笑うのは不謹慎だったか。と直ぐに緩んだ表情筋を叩いたのだが

その次に2人は背後でいかっているであろう男を思い浮かべ、その次に赤毛の男を思い浮かべて口角を上げた

「何を笑っている貴様らっ！」

「…いや、楽しみの笑いさ。これですごーく楽しみが倍増した上にAはどうやら俺のそばを離れないらしい
それを全て込みでワクワクした笑いさ、てめーへのおしおきターイムがやってくる楽しみがな」

『あんたはアタシらのことをよく知らない…いいや、典明のことをよォく知らない』

ダン！と承太郎が踏みつけられるのを何とかAにより回避したふたりはそう言って不敵に笑った

案の定その数分後にダンの額が割れて血が吹き出した。

「おやおやおやおや…そのダメージは花京院にやられているな……残るかな、俺らのお仕置の分がよ」

ハァハァ、と焦ったような息をするダンにAは今までで1番の悪人面を浮かべて笑って見せた
ダンはそのままずりずりと後ずさる

『どうしたの？なんで後ずさってるの？ジョースターさんの方では何が起こっているのか話しちゃあくれないの？』

くるり、と踵を返して逃げようとするダンを承太郎ががしりと掴んだ
Aもスタンドを背後に忍ばせて承太郎の横でダンを睨む

『ちょっと逃げんじゃあないわよ。散々いじり回されたお返しができてないじゃあないの？』

「まさか…逃げようってんじゃあねぇだろうな」

2人の顔に恐怖を感じたダンはガバッと頭を下げて命だけは助けてくれ。と2人の靴を舐め始めた
Aは冷たい目でそれを見下ろす

その時Aの耳の真横にスタープラチナが現れ、何かを掴み取った

カシャリ、とズームアップをしてみるとそれはダンのスタンド、ラバーズであった