恋人�� ページ18
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「おいッ！その婆さん目を覚ましているぞ！」
そんなジョセフの叫び声にAはハッと目を覚ます
そして状況確認のために目を1度こすり義眼ではない方の瞳で横を見る
そこには異常なまでに汗を垂らしたエンヤ婆の姿が映っていた
『…!?(その尋常じゃあない汗のかきかたは何…？)』
ガタガタと震えるエンヤ婆は誰かに向かって話すように口を開く
「わしは！何も喋っておらぬぞッ！な…なぜお前がわしの前に来る！このエンヤかDIO様のスタンドの秘密を喋るとでも思っていたのかッ！！」
やはりこの婆さんDIOの招待を知ってるんだ。とAは睨みを利かせた
そしてゆっくりとエンヤ婆の視線の先を追う。
そこに立っていたのはサングラスを外しこちらを見つめるケバブ屋の主人であった
その拍子にエンヤ婆の目、口からDIOの肉の芽が溢れ出す
さすがのAも『ひぃ』と喉を鳴らして目を細める
「なぜ貴様がこのわしを殺しにくる____ッ！！」
そう叫ぶエンヤ婆に男は口を開く
「DIO様は決して何者にも心を許していないということだ。口を封じさせて…いただきます
そしてそこの五人…お命ちょうだい致します」
そう言っている間にもエンヤ婆を内側から肉の芽が破壊させている
Aは『これをとる方法はッ！！』と尋ねるが男があるわけないでしょう。と冷たく告げた
ブチブチと嫌な音を立てていたエンヤ婆の皮膚がちぎれて血が吹き飛ぶ
「私の名はダン……
スタンドは
ギリ、とAの奥歯が唸る。
敵とはいえなんと惨いことをするのだろう。と怒ればいいのか悲しめばいいのか。感情がごちゃ混ぜになっているのである
「あの方がこのわしにこのようなことをするはずが…肉の芽を植えるはずが
DIO様はわしの生きがい…信頼しあっている」
『やはり肉の芽か…ッ！！』
ポルナレフがシルバーチャリオッツによってエンヤ婆に群がるような肉の芽を切り刻む
日の下に出た肉の芽はそのまま焼けて溶ける。
それによって確実にこれはDIOの細胞であるということが証明された
「いかにも！よーく観察出来ました。それはDIO様の細胞《肉の芽》が成長したものだ。
今この私がエンヤ婆の体内で成長させたのだ
エンヤ婆……あなたはスタンドを教えたそうだがDIO様があなたのようなちっぽけな存在の女に心を許すわけがないのだ。それに気づいていなかったな」
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作者名：Strawberry | 作成日時：2020年5月9日 14時
