【JOJO】助っ人が無双してスタクル救済するお話② (ページ17)

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恋人② ページ17

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「うむ…承太郎とも相談したが。この婆さんなら一緒に連れていく」

その言葉にポルナレフは大袈裟に反応を見せる
そんなポルナレフに承太郎とジョセフは連れていく理由をなかなかの悪人面を晒しながら語る
Aも苦笑いでその二人の会話を耳に入れていた

『……ん？』

耳に入っていたのは承太郎たちの会話の声だけだったのだが？とAは首をかしげ、エンジン音のした方向へと目を向けた

なんとジョセフたちの乗っていたジープに乗り込んだホル・ホースがエンジンをかけてそのまま車を走らせ始めたのである

『あいつ！！ジープを…ッ！！』

「俺はやっぱりDIOの方につくぜ！また会おうぜ、もっともおたくら死んでなけりゃあな！」

「てめー！戻ってこいジープ返せコノヤロウッ！！」

ポルナレフがホル・ホースを追いかけようとするが時は既に遅く。ホル・ホースは追いつけないようなところまで車を走らせていた
そして手を挙げてジョセフ達にひとつ助言を残す

「＿＿ひとつ忠告しておく！その婆さんは直ぐに殺した方がいいッ！さもないとそのババア通じてDIOの恐ろしさを思い知ることになるぜきっと！

じゃあーなーっ」

ホル・ホースとジープの姿はそのまま見えなくなる。
しかし最後の《DIOの恐ろしさを思い知ることになる》という言葉に全員に緊張が走った

所変わって馬車を仕入れたジョースター一行は人口600万の首都カラチへと移動していた
先程居た墓地とは打って変わってザワザワと騒がしい町である

相変わらずエンヤ婆は目を閉じており、その横に監視ということでAが座っている
しかし何やら目を閉じてAまでも眠りこけている

「俺も後ろが良かったんだぜ…」

「承太郎…君ってもう少し……いや、なんでもないよ。次降りた時変わろう」

花京院は相変わらずな承太郎にため息をついて苦笑いをした
するとジョセフが横の屋台でケバブを売っているのを発見して馬車を止める

「Aも食べるかのぉ…」

「こいつ食には目がねぇから買っといた方がいいんじゃねぇ？」

ポルナレフが後ろのAを親指でさしてそう告げる
そうだな、とジョセフはそのまま馬車を降りて行った

「花京院」

「はいはい」

その隙に承太郎と花京院が場所を入れ替る
ジョセフが戻るまでの間、承太郎はくるりと後ろを振り向き優しい瞳でAを見つめた

「ほんと好きだなおめー…」

「…あぁ」

素直な承太郎が本当に珍しく感じたポルナレフはこりゃ重症ですねぇ、と呆れたように笑った