正義�� ページ15
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「ぎゃはははははーっ！わしのスタンド《正義》は勝つ！ほんの一箇所でいいのさ、ほんのちょっぴりでいいのさッ！術中にハマったんだよおめーら！！」
Aは傷が開いたと言っても少しだけなので切り傷と同じようなものであるためあまり痛みを感じていなかった
しかし承太郎の足が問題だ、と顔をしかめる
すると後ろの破られていたドアからポルナレフが這いつくばったままで顔を出した
「うぐ、うぐぐっ」
どうやら舌に穴が空いているらしく上手く喋れそうにない
「ポルナレフ！」
『その舌は…』
そうAが尋ねた時そのまた後ろからホル・ホースが姿を現した
Aは眉を思いっきり顰めてホル・ホースを睨みつけた
「待て待て！俺ァ今お前らに敵意はねぇ！エンヤ婆のスタンドは【霧】のスタンド！
刺された傷には俺のように穴が空いて霧に操られるぞ！死体でさえも自由に動かせるんだ！」
「お黙りホル・ホースッ！！」
正義のスタンドによって操られたホル・ホースの手はホル・ホース自身の口に突っ込まれ無理やり黙らされてしまった
「おらあっ！」
『エアカッター！』
承太郎がスタープラチナで霧を殴り付けAが四方八方から空気のナイフを投げつけるが当たらない。
エンヤ婆はそれを見て高笑いをする
「ケケケケッ！拳で霧がハッ倒せるか！ナイフで刺せるか！剣で切れるか！銃で霧を破壊できるか！
無駄じゃ無駄じゃー！！テメーらにゃぁナーンにもできんよ！」
くそ、とAはもう一度ナイフを使って正義を攻撃してみせるが当たらずすり抜けるだけ
その時、承太郎がスっと人差し指を上げて口を開いた
「や〜れやれだぜ
逃げる必要は無いな…そのばあさんがあと一回呼吸する内にその《スタンド》は倒す」
『何を…』
「なぁにぃ？あと一回何をするうちにだって〜〜？このドグサレスカタン野郎が〜！！
一回呼吸するうちにだとォ〜
すぐにしてや………
………一回……ただの一回……」
「すぐにしてやる」というあたりでエンヤ婆の顔色がどんどんと悪く変化していくのがAの目に映りこんだ
もちろん疑問まみれで首を傾げてそのまま承太郎の先を追ってみせる
するとその先でスタープラチナがものすごい勢いでエンヤ婆のスタンド《正義》を吸い込んでいたのだ
そのうちにエンヤ婆は泡を吹いてそのまま倒れ込んだ
「ふむ、これでどうやら婆さんの頭にも大好きな霧が掛かったようだな」
『執念深い婆さんねほんと…』
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作者名：Strawberry | 作成日時：2020年5月9日 14時
