ヘルヴァボス ページ9
ハズビンホテルと同じ作者さんのヘルヴァボスとコラボ
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「や、Stolas公。珍しいじゃないか、温厚な君が怪我をするなんて」
「…驚いた、まさか貴女が見舞いに来るなんて……」
「ふふ、私はねStolas。意外と慈悲深い方なんだよ」
クスクスと口元を隠して笑ったMephistoの揺れる髪の毛をぼうっと見つめる。Stolasはどこか焦点の合わない瞳でMephistoを見つめ、Mephistoもそれに合わせるようにStolasの傍に音もなく移動した。
「Ahh…それで、君の恋人は？」
「…恋人じゃないよ、Mephy」
「Oh…Sorry Stolas、わざとでも嫌味でもない。分かってくれるかい？」
「わかってる、貴女はそんなこと言う人じゃないって」
眩しそうに目を閉じていたStolasがすっ、と目を開きやっとこさ目の前にいたMephistoを捉えた。
Stolasが瞬きをする前に、MephistoがStolasの怪我に触れる。
「ッ…」
「ここと…足かな」
「待ってMephy！」
「可愛い君が怪我をしたと聞いて飛んできたんだ、これくらいさせておくれ」
ちゅ、とMephistoがStolasの額にキスをすると、Mephistoの翡翠色の瞳が消え、真っ赤な炎のように燃え上がる。Stolasは少しだけ体を縮こまらせながら恐ろしい形相になったMephistoを見つめていた。
少しするとMephistoがStolasの身体から手を離し、一息ついてネクタイを結び直す。
もうStolasの身体に傷も異常も残されてはいなかった。、
「……Thank Mephy、でもこのキズは…」
「カーマイン製の武器だな？厄介なものを使われてしまって…なぜ君が入院にまで追い込まれたのかよく分かったよ」
Mephistoがそう言った瞬間、ぺっ。とMephistoの口から黄金の血液が吐き出された。
Stolasはそれを見て怖気付いたように布団にくるまり、Mephistoを見つめている。
「Alright Stolas！なにも心配ないさ」
「本当にありがとうMephy、身体ももう動くみたいだ」
「いいや？いいのさStolas、今度こそいい相手を捕まえられるといいな？」
Mephistoがそう言って意味ありげに笑うと、Stolasは照れたように顔を赤くして喉を鳴らした。
対するMephistoは内心頭をかき、教育が悪かったのかと気まずそうにしている。
「貴女も頑張って、Mephy」
「……覚えていたのかい」
「もっっちろん！まさか原始の男と貴女が禁断の恋をしているなんて…！忘れたくっても忘れられないよ！」
子供の頃に戻ったように生き生きとそう言うStolasに、Mephistoは嫌な予感が当たったな。とでも言いたげにヒクヒクと口角を揺らした。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
