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「……なんか夢見悪いみたいだよ、前のMephyみたいだね」
「！……あらあら、まあ」
Adamは頑なに何も言おうとしない、Vaggieは呆れたように肩を竦めて立ち上がるとCharlieとの寝室へ戻って行った。
MephistoはAdamの横に詰めて座ると、優しくその茶髪を梳くように撫でた。
「…ねぇ、Adam」
「……」
「わたくし、怖い夢を見ましたの。…LucyやLilyに置いていかれて、最後は貴方にこっぴどく捨てられてしまう夢を」
「！…わたしは、そんな事しない」
やっと言葉を返したAdamに、Mephistoは仕方なさそうに笑って羽をだす。そしてそのままAdamを優しく包んでやれば、Adamはなんの抵抗もなく包まれた。
AdamがMephistoの胸に頭を預けるように、薄ぼんやりと目を開いている。
「…ねぇ、愛しているわ。Adam」
「わたしもだ」
「わたくしは弱いの、みんなが思うような悪魔じゃない。」
Mephistoが子守唄を歌うようにそういえば、Adamはぴくりと反応を見せてMephistoの顔を恐る恐る見つめた。
Adamを優しく見下ろすその瞳は母のような、天使のような美しい瞳をしていた。
微笑むMephistoに、Adamはなにか言おうと口を開けて、そのまま噤んだ。
「貴方達人間と、何も変わらないの」
「……おなじ？」
「えぇそう。貴方だけじゃないわ、わたくしも貴方に見捨てられてしまうのが怖い。そうして逃げた結果、貴方を苦しめてしまっている」
髪に触れるMephistoの手があまりにも優しいから、Adamはすこし居心地悪そうに目を細め、すり。と頭を擦り寄せた。
Mephistoは困ったように笑って、Adamの頭を抱き寄せた。
「わたくしは、間違えてばかりだった」
「そんな事ない！！…だから、そんな顔やめてくれ」
「……ふふ、貴方を慰めようとしていたのに、わたくしが慰められてしまいましたわね」
くすくす笑ったMephisto、そしてAdamはハッとしたような顔でMephistoを見つめていた。
先程まで気分が沈んでいたというのに、今は夢のことをも忘れてどうにかMephistoを笑わせようとしていた。
それにきづくとAdamははぁ。と小さくため息をついて起き上がった。
「部屋に戻ろう、Mephy」
「……もう子守唄はいいの？」
「やっぱ子守唄のつもりだった？もう十分励まされたよ」
Mephistoが手を伸ばすと、Adamがそれを当然のように引いて抱きしめる。小さなMephistoの身体を、潰してしまわないように強く。
これ以降、Adamが悪夢を見ることはなかったんだとか。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
