悪夢 ページ43
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「………ッ……はぁ、ぁ……っ！！」
ガバッと勢いよく飛び起きる。寝ている間にかいた冷や汗がびっしょりと身体中を濡らしていた。
飛び起きてしまったAdamはチッと小さく舌を打って、横で寝ているMephistoが起きていないかだけを確認して部屋を出た。
部屋を出ると言っても、水を飲みに向かっただけ。
ココ最近悪夢ばかり見る。そりゃ地獄にいるのだから悪夢なんて見て当然なのだろうが、最近のはタチが悪いのだ。
エデンにいた頃の話だ、最後にAdamはMephistoから無惨にも捨てられていつも目が覚める。
今日も今日とてその夢を見た、しかしそんな情けないことをMephistoに伝えられるはずもなく、Adamの不安は悶々と高まっていくばかり。
「……Adam？なにしてんの、こんな時間に」
「…
「だから発音は
「Mephyには言うな、……頼む」
頭を抱えてそう言い放ったAdamに、揶揄える内容じゃないな。とため息をついてVaggieはAdamの隣に少し間を開けて座った。いつもなら下品な言葉の一つや二つ飛ぶところだが、Adamは己を守るように大きな翼で身を包んだまま動こうともしない。
決して、決してAdamに絆されたのでは無い。Mephistoに絆されてしまったのだと思いながらVaggieは気まずそうに口を開く。
「あー…それ、Mephyは知らないってこと？」
「……寝ていたはずだ」
「…そう」
あぁ気まずい。自分を地獄堕ちさせた元上司、そして今は大好きな女の旦那。
ふたりの間に沈黙が落ちると、バタバタとホテル内を走る音が聞こえた。
「Adam！！」
「え、Mephy？」
「あぁAdam、どこに行ってしまいましたの！」
ロビーに現れたのはネグリジェ姿に靴も履いていないMephistoだった。どうやら焦った様子で、ポロポロと涙を零しているし、目は焦点が合っていない。
丸まっているAdamより、背を正して座っていたVaggieを見つける方が早かったのか、パタパタと音を鳴らしながらMephistoがVaggieに近寄る。
「Adamならここにいるよ」
「！…Adam、何も言わないで居なくなるのはやめて下さいまし、心配しますわ」
MephistoはAdamの姿を見て安心したのか、やっと涙を止めてほう。と息をついたようだった
AdamはチラリとだけMephistoを見て、そのまままた羽の中にくるまってしまう。
Vaggieが「お願い出来る？」と尋ねると、Mephistoはなんのことか分からないといいたげに頷いた。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
