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「……そんなに、わたくしを信用出来ない？？」
「違う！違うんだMephy、…疑ったりしてわるかった。アンタを信用出来ないんじゃない。…私は、自分に自信が無いだけなんだ」
「……はぁ」
Mephistoの後を続いて出てきた七つの大罪たちが物珍しそうにMephistoとAdamを観察している。Mephistoにため息をつかれ、呆れられた、愛想をつかされたのだと勘違いしたAdamは大きな図体を縮こまらせて、ビクリと肩を揺らした。
MephistoはゆっくりとAdamに近づき、ふらりと揺れる。
「わたくしもごめんなさい、Adam」
「……え？」
「そもそも、貴方が人を信用出来ないのはわたくしの主人が全て悪いことですわ。貴方のせいじゃありません」
「…だが、アンタを疑ったことに違いはなくて」
ぎゅう、と勢いのいい音が鳴ると、MephistoがAdamの体にひしっと抱きついていた。Adamは混乱したようにMephistoを見下ろし、あ、だとか。う、だとか言葉にならない声を発している。
「…わたくしがもっとしっかり、話すべきでした。」
「……アンタは何も悪くないよ」
「Adam、貴方の優しいところはエデンにいた頃からのいいところですわ。でもそれは同時に悪い所でもある」
MephistoがAdamから体を離し、先日生え揃った3対の羽で少しだけ飛び上がるとAdamと視線を合わせ、ちょん。とAdamの鼻先に指を当てた。
Adamは惚けたように、目の前のMephistoを見つめている。
「もっとわがままにお成りなさい、Adam」
「……そんなことしたら、アンタも」
「ふふ、一等愛おしい者からの愛を払い除けるほど、落ちぶれてはいませんくてよ？」
Mephistoは小さな手でAdamの両頬を包むと、優しく笑ってAdamの黄金の瞳と翡翠の瞳を合わせた。
Adamがぱちくりと瞬いている間、Mephistoは可笑しそうに笑ってAdamの色をなくした唇にキスをした。
「……それにねAdam、わたくしのハジメテは全て貴方なのですわよ？」
「処女の話だろ」
「あら、それだけじゃありませんわ。キスも、ハグも一緒に空を飛ぶのも！わたくしの心だって、全てが貴方で始まっている」
「……ッ、あー、まぁそうだな…」
照れたように頭をかいたAdamを見て、Mephistoは嬉しそうに笑って地面に足をつけた。そうしてもういちどAdamに抱きつくと、Adamは今度は揺らぐことなくMephistoを受け止め、軽く片腕で抱き上げてしまった。
「今日は昨日のお詫びをしてもいいか、ハニー」
「えぇ！もちろんダーリン！！」
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
