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Mephistoとの出会いから数十年がすぎた頃、Adamに与えられたはずのLilithがLuciferと恋に落ちたらしい。
Adamはその事実を少し不満に思いつつも、まだどうにか気を持っていた。
「Mephy！」
「Adam！この度は災難でしたわね…わたくしからもLucyには言い聞かせておきますわ。」
「いえ、そんな事いいんです。俺にはあなたが居る」
「あら…！ふふ、嬉しいこと言ってくださるのね、Adam」
Adamが愛しいものを見る目でMephistoに目を向ける。Mephistoもくすくすと幸せそうに笑いながらAdamの手を取って歩き出した。Mephistoの向かう先は少し歩いたところにあるそれはそれは美しい湖だった。
「わぁ…！」
「Adamに見せたくてすこし変えてみたの、どう？」
「あなたって方は…本当に素晴らしいですね！」
キラキラと輝いた横顔をMephistoは優しい瞳で見つめていた。この場にLuciferやLilithのどちらかが居て、いやお前も好きじゃん。と一言突っ込んでくれればMephistoとAdamの仲は拗れなかったのである。もうまったく。
バシャバシャと水しぶきを上げながらはしゃぐAdamをMephistoは少し離れた場所で見つめていた。
するとそれを見つけたAdamがMephistoに手を差し伸べて清々しく笑う。
「Mephyも！」
「！…えぇ！」
Mephistoはローブを脱ぎ捨ててポンと魔法で髪の毛を結い上げAdamの元に向かって駆け出した。軽く飛んでダイブしようとしたMephistoを、Adamが受け止める。
頬に跳ねた水を拭ってMephistoはそれはそれは楽しそうに笑っていた。そう、上から見ていたLuciferが不貞腐れてしまう程度には。
「Mephy、最近随分Adamと仲良しみたいだね」
「…あのですわね、Lucy。先にAdamから盗ったのは貴方でしてよ？」
「…そうだけど、君を取られるのは嫌だよ」
「そもそもわたくしは天使で、Adamは人間。…Adamもわたくしを親鳥のように思っているだけ。貴方の心配するようなことはありませんわ」
もうこの辺りで悪魔がチラ見えしていた訳だが、Luciferの激重感情を回避するのに無意識ながら長けているMephistoは仕方なさそうに肩を竦めて口を開いた。
「…それに、我が主がAdamに2番目の妻を与えるんだとか。わたくしはお役御免ですわね」
「……Mephy」
「なんですの？願ったり叶ったりでしょう、Lucy」
そういったMephistoの横顔は酷く寂しそうで、Luciferは自分が意地悪を言ってしまったことを自覚した。しかしそれを取り返すには既に遅く、Mephistoはすす、と鼻をすするとLuciferの前から姿を消してしまった。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
