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「ふは、お前らしいよ」
「あら、どういうことですの」
「なんでも私に話してくれたじゃないか、それこそお前だって私に夢を語って歌を歌ってくれた。まだ覚えてる」
「……忘れてくださいまし」
Mephistoが照れたように目を逸らしてそういうのをLuciferは楽しそうに見つめていた。もう先程のまるで自分が死んでしまうような顔をしたMephistoではなくなっていたから、心底安心したのだ。
「……元気になった？」
「…えぇ、まあ」
「それは良かった！！お前が落ち込んでると私まで憂鬱になってくるからな」
Luciferが笑いながらそういえば、Mephistoは呆れたように笑って頬杖を着いた。
「……わたくし、Charlieに謝らないと」
「Charlieに？」
「…先程、少しきつい言葉をかけてしまいましたの。……それにどうやら、Vaggieが天使だったことを最も良くない形で知らされたようで…」
「なに！？あの子、元天使か！！？」
「しかもエクソシストですわよ、いくら優しいCharlieでもそれを受け入れるのには時間が要りますわ。」
Vaggieの顔を思い出したLuciferは、左目のバッテンを思い出して納得したように頷いていた。たしかにその手がかりはそこにあったのに。
「あの子が一番辛いはずなのに」
「…大丈夫！私とLilithの子だ。お前が思うよりずっと、きっと強く立派になるさ」
「……そう、ですわね」
珍しくLuciferがCharlieを心配するだけではなく、背中を押すようなことを言った。Charlieの夢を応援しているのは、もうMephistoだけでは無かったのだ。
「……Lucy」
「ん？」
「ありがとう、今日も愛していますわ」
「あぁ、私も愛しているよ。」
ちゅ、とLuciferの額にMephistoがキスをすると、Luciferもそのお返しとばかりにMephistoの鼻先にキスをした。
愛情はあれど恋は無い二人だ、昔からの挨拶のようなものである。
「行ってきますわ、Lucifer」
「また落ち込んだらこっちに来るんだよ、Mephy」
Luciferに見送られ、Mephistoは翼を大きく羽ばたかせてハズビンホテルへと戻って行った。翼の話を聞いてからその後ろ姿を見ると、確かにエデンを飛び回っていた頃よりも動きにガタが見えるしどこか飛びずらそうに羽もひきつっている。
「……あー、やっぱり殺すか？…いや、Mephyが悲しむか…」
Luciferはため息をついて窓を閉め、踵を返して己の部屋へ戻って行った。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
