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「Adam！」
「天使様！本当に来てくださったのですね」
「えぇもちろんですわ！わたくし、あなたを気に入りましたの」
くふくふとわらうMephistoがそう言ってやれば、Adamは胸のどこかが温まるような感覚を覚えて首を傾げた。
Adamはまだその感情の名前を知りはしない、Mephistoだけがその名前を知っていた。
エデンの人間にとの接触は天使の間でご法度とされていた、しかしMephistoとLuciferは大天使たちの目をかいくぐりAdamと会っていたのである。
「もうひとりの天使様にもお会いしました、天使様はみな美しい羽をお持ちなのですね」
「もしかしてLuciferのこと？そうね、彼は特に美しい羽を持っているかも」
Mephistoがそう同意すれば、Adamが何故か少し焦ったような顔をして手を左右に振った。
Adamが言うに、Mephistoの羽も素晴らしいほど美しいとのことだ、Mephistoは必死な様子のAdamを見て思わずクスクスと笑ってしまう。
「ふふっ、Adam、分かりましたからそんなに焦らないでくださいまし」
「す、すみません…」
「いいのよ、貴方はいい子なのね」
Mephistoがくすくすと笑えば、Adamはどこか気恥しそうに肩を竦めてMephistoから目を逸らした。
どうも、おかしくなってしまったようなのだ。今までは何を見ても胸がキュウと痛むこともなかったし、こんな気持ちになることは無かった。だというのにMephistoに出会ってから、Adamの心はおかしくなってしまった。
Mephistoの語る言葉達が好きだった、Mephistoの見せてくれる景色が大好きだった。ただ、その口からほかの名前が出るとどうにも心がズキズキと傷んだ。
それを恋だと知らないAdamはその痛みを背負いながらMephistoに接してきた。
「見てちょうだいAdam！Luciferがわたくしにって、Adamにも上げますわね！」
「Lucifer様が、ですか」
「ええ、ほらみてこの可愛らしいアヒルちゃん！」
Mephistoの両手にちょこんと乗せられたアヒルをAdamは半目で見つめている。
何年もMephistoと交流をして気づいたことだが、Mephistoという熾天使は些か天然なところがある。
Adamからの気持ちには気づいてないようだし、Luciferからの重すぎる感情にも気づいてはいない。なんなら最近はLilithからもふざけた思いをぶつけられているらしい。
「罪なお方ですね、天使様は…」
「なにか言った？Adam」
「いいえ」
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
