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Mephistoはその言葉に目を見開き、思わずパチクリと瞬きを繰り返した。そうして小さく頷き、そうですわよ。と小さく言い放った。
Adamはその言葉を聞いて目を輝かせ、嬉しそうに笑っている。
「本当ですか！あぁ、まさか二度も天使様にお会いできるなんて！」
「二度？」
「えぇ、先程空を飛んでいるのを見かけました。いつか会えたらと夢に見ていたのです」
指を組ませてそう言ったAdamを、Mephistoは目を見開いて見つめていた。原初の人間、神の創造物であるだけして整った見た目をしている。
思わず見惚れたのを隠すために、Mephistoはぶるぶると首を振ってからゴホンと咳払いをした。
「それに、想像していたよりももっとずっと美しい」
「わっ、あ、…あぁまったく、褒めるのがお上手なのね」
いよいよ照れていることを隠せなくなったMephistoはバツが悪そうに目を逸らして手をいじった。
そんな様子のMephistoが少しだけ面白かったのか、Adamはクスッと笑って肩を揺らした。
Adamが笑ったのを見て、Mephistoも緊張がほぐれたのか優しく微笑んで眉を下げた。
「ねぇAdam、ここにはもっと美しいものが沢山ありますのよ」
「そうなんですか？」
「えぇ、もちろん！だから見に行きましょう！」
Mephistoがそう言うと、Adamの体が浮遊感に襲われた。思わずMephistoの小さな体に縋り付くとMephistoが一番下に生えた一対の羽でAdamの体を優しく支えた。
「天使様！落ちる！落ちてしまいます！」
「ふふ、大丈夫！わたくし、飛ぶのだけは上手いのですわよ！」
Mephistoがあまりにも自信ありげに笑うから、Adamもそれを信用せざるを得なかった。
しかしそれはMephistoの言った通りで、Mephistoは相当飛ぶのがうまかったようだ。Adamは空を飛べないから善し悪しは分からないのだけれど
「どうでした？Adam」
「えぇ、それはもう美しいものばかりでした…！ありがとうございます、天使様！」
「ふふっ、またたくさん教えに来ますわね。」
Mephistoはそう言ってAdamを地面へ下ろし、踵を返して天国へ戻って行く。どこか寂しそうな顔をしたAdamは、しかし天使様を引き止める訳には行かないと割り切り、Mephistoへ向かって小さく手を振った。
次に天使様がAdamの前に姿を現したのは、二度太陽が沈み月が登った頃だった。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
