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「ほら、見てMephy！人間だよ」
「……！！」
話には聞いていたものの、ここへ近づくことは基本的に良くないこととされている。Mephistoはとっとと帰りたい気持ちを押さえ込み、Luciferの指さした方を見つめた。
そこに立っていたのが、原初の男とされるAdamだった。
Adamは金色の瞳でMephistoのことをじっと見つめていた。キラキラと輝いた瞳を、Mephistoも釘付けになって見つめている。しかしそんな時間が永遠に続くはずも無く、Mephistoはハッとしたように上を見た。
「もう時間がありませんわよLucy！！」
「おっと、それはまずいな」
不敵に笑ったLuciferがMephistoの手をもう一度引き、Mephistoよりも僅かに大きい翼を羽ばたかせた。するとなんということか、定例会の会場まで一瞬だったのだ！
Mephistoはため息をついて目の前でドヤ顔をするLuciferを見つめ、肩を竦めた。
「ほら、間に合ったろ？」
「それとこれとはワケが違いましてよ……」
そんな悪態をつく中でも、Mephistoの心の中を支配していたのはあの黄金の瞳と凛々しいあの姿だった。
定例会だと言うのにぼーっとした様子のMephistoを、Seraが仕方なさそうに見つめていたような気がしなくもない。
そんな様子のMephistoを見たLuciferがワクワクしたように肩を上げ、バッと手を広げて言う。
「行こうMephy！！」
「えっ、どこに？」
「彼のところさ！！」
Luciferがそう言うと、その瞬間Mephistoの足元にポータルが開いた。まさかの展開に追い付けず、翼を開く間もなくMephistoはそのまま落下していく。甲高い悲鳴が上がる中、Luciferは楽しそうに上からそれを見守っていた。
「キャッ…！！」
「だ、大丈夫ですか！」
「っやだ、ごめんあそばせ…！」
Mephistoはそう言って目の前にいた男から距離を取った。目の前の男はこちらを心配するような目付きで、眉を下げていた。そう、これこそがAdamとMephistoの最初の会話なのである。
Mephistoは思わずこくこくとうなずき、大丈夫ですわ！と目をぐるぐるさせながら言った。
「そうですか、それは良かったです。」
優しく微笑んだ男に、Mephistoは思わず唇を噛んで頬を赤く染めてしまう。素直に動いてしまう顔の横に着いた一対の羽はパタパタと小さく動いてしまっている。
おもわずその羽で顔を隠すと、Adamがこちらを伺うように口を開いた。
「その、あなたは」
「……？」
「天使様、ですか？」
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
