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「……わたくしの話、聞いてくださるの？」
「！…そんなの、当たり前だろ！！…っ、お前は私の大切な親友だ！…だからそんな、伺うような顔はやめてくれ」
「…ごめんなさい、Lucy」
カチャ、と手にしていたティーカップを机に戻すと、Mephistoは意を決したように息を吐き、Luciferの瞳を真っ直ぐと見つめた。
「わたくし、あなたに嘘をつきましたわ」
「……は？」
「わたくしの羽は、あの天使たちにもぎ取られて、無惨にも捨てられた。…貴方には、わたくしが自身でやったと言った気がしたのですが…」
「……なんだと？」
「このことを知っているのは、わたくしの羽を抜いた天使たちとSera、そしてLilith様だけ…。貴方に気を負わせたくなかった」
そう言ってMephistoがローブを脱ぐと、その背中にはたしかに痛々しい傷跡が残されていた。
今も尚動く羽の上下に、二つずつ無理やり何かを破りとったような後が。どうやらその傷は既にふさがっているようではあるが、痛々しいことこの上ない。
メラメラとLuciferの中で怒りが沸き起こってくる、気づいた時には恐ろしい牙を丸だしにして拳をふるわせていた。
「……殺してやろうか」
「Lucy！その角と炎を閉まってくださいまし！……はぁ、そうなると思ったから言わなかったのですわよ。Lilyの言う通りでしたわね」
「えっ、Lilithが？」
「えぇまあ、…暫くは傷が引き攣るので薬を塗って貰ってたのです。その時Lucyが知ったら怒り狂うから言わない方がいいと、火をふきかけたLilyに……」
「Lilithもブチ切れじゃないか…」
はは、と苦笑いをしたLuciferに「笑い事じゃなかったんですわよ！？」とMephistoが思わず額に手をやってやれやれと首を振った。どうやら怒っていたのは自分だけじゃないと知って落ち着いたのか、Luciferはなんとか息をついて冷静さを取り戻した。
「…その、羽はどうしたんだ」
「さぁ、捨てられでもしたんじゃないかしら。」
「あの小僧は？それを知ってるのか？」
「Adamが？…いいや、知らないと思いますわ。言った記憶もありませんし…」
Mephistoがそう言えばLuciferは納得したように頷いた。そもそも、天国の最高位達にMephistoの羽が取られたなんて知ればAdamも黙ってはいないはずだろう。
「そうか、…まだ痛むか？」
「……いいえ、バランスが取れなくて高く飛んだり、前ほど自由に飛ぶことは出来ませんが特に不自由はなくてよ」
「……そっか、Mephy。よく話してくれたな」
「…貴方に隠し事なんて、わたくしらしくないですもの」
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
