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くふくふと愛らしく笑うMephistoを、Adamは心底嬉しそうに見つめて唇を噛みながら上がるしか選択肢のない口角を必死に留めていた。
そして次の瞬間、驚いたように目を丸くさせてMephistoの背中に目をやった。
「お、おい」
「……ん？」
「おいおいおい…こんなことってあるのか？？Mephy！羽！背中見ろ！！」
バシバシとMephistoの肩を叩いて嬉しそうに言うAdamに首を傾げつつ、Mephistoは背中に着いた羽を自分にも見えるように動かす。いや、一対しかないのになぜこんなに重い？
「Mephyー！！MephyMephyMephy！！良かったなぁ、お前のうつくしい翼が戻ったぞ！！」
ドンッ！とAdamを押しのけて飛び込んできたのは六つの羽を持つLuciferだった。
自分が原因で羽をなくしたと分かっているLuciferからすればそれはもう喜ばしい事実だったのだろう。
Mephistoはしばらく放心していたが、やっと事実に気づいたのかうるうると目を潤ませて唇を噛んだ。
「やっ、やりましたわ！ふふ、またあの頃みたいに飛びまわれますわー！！」
大きく羽ばたいたMephistoを、Luciferに押しのけられて尻もちを着いたAdamがじっと見つめていた。
それはまるで、2人が出会った日のようで。
「Adam！！」
「Mephy」
手をさしのべられればとる他、Adamの中に選択肢はない、Adamが差し伸べられたその手を取ると一気に浮遊感に襲われた。
自分で飛べたとはいえこの感覚が怖くない訳では無い。あの日のようにMephistoにすがりついた。
「馬鹿！！私が落ちるだろう！！」
「ふふ、大丈夫よ！わたくし飛ぶのはうまいんだもの！」
ぐるりと回転するように空を飛んだ二人を、Luciferが懐かしそうに見つめている。
こんなに楽しそうに、砕けたように笑うMephistoを見たのは初めてなのかホテルの仲間たちも仕方なさそうに空を飛ぶふたりを見つめていた。
「Lucy！」
「なんだい、Mephy！」
「わたくし、貴方を追いかけたことを後悔などしていませんわ！！きっと、なるべくしてそうなったものだと思うから！！」
「Mephy…それは」
「あら、わたくし嘘はつかなくてよ？」
Mephistoがいたずらっ子のように笑えば、Luciferは鳩が豆鉄砲食らったような顔をすると、砕けたように笑った。
AdamはMephistoの腕の中からそれを見つめて、ぱちぱちと目を瞬いた。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
