◇ ページ18
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「Mephy」
「…Lucifer」
「お前には、絶対、絶ッ対に幸せになってもらいたいんだ」
「……え？」
「だから、ほら、その…私はそいつなんか嫌いだが、お前は好きなんだろ？もちろん知ってるさ初めからな！！
……そもそもお前たちを出会わせたのは私だ…ならほら、ええと…あぁもう！癪だが！そいつのそばに居てやれ！私はもう十分…十分、お前のそばで過ごさせてもらったよ」
Luciferはそう啖呵を切ったように言うと、Mephistoから目を逸らした。しかしまぁLuciferの横にいるCharlieには父が涙をこらえているのが丸わかりである。
これの何処が地獄の王だというのだろうか。
「…Lucy、わたくしは」
「！！」
「貴方を捨てるような真似、できませんわ」
迷子の子犬のような顔をしたMephistoが、Luciferをじっと見つめていた。そのMephistoも目に涙を貯めていたのだ。
Mephistoにある五つの瞳すべてに涙の膜が張って、額の目からはもう既にこぼれ落ちてしまいそうだ。
「貴方に捨てられるのも嫌よ」
「Mephy、それは」
「わたくしは元々あなたに似てわがままなのよ、Lucy。Adamも、あなたも。どちらも捨てられない」
優しい顔でそう言ったMephistoを、Luciferがぼうっと見つめる。相変わらず美しい天使だと、今だってそう思う。
初めて出会った時から変わらない、その美しい翡翠の瞳
「Mephy」
「……Adam」
「私は、…私はアンタのそばにいられるならなんでもする。この数百年ずっとそう考えてたんだ」
「そ、れは」
「私と
カラン、と音がしてAdamの頭上で輝きを取り戻していたはずの輪が光を失い地面に落下した。いつもの調子ならそれを見て喚き散らしていたはずなのに、Adamはそれを当然のように見送ってMephistoに目を向けた。
そして「不格好でごめん」と小さく謝ったAdamを見てMephistoは揺れた瞳からついに止まっていたはずの宝石をこぼれさせた。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
