◇ ページ16
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「私は……！！！！」
「…Adam？？なんですの、Adam、どうしましたの」
まるで子供のように悲痛に叫んでいたAdamが、突然口を止めて目を大きく見開いた。
Mephistoは最初Adamに何が起こったのか分からず、不思議そうにAdamを見上げている。
しかし2人を観戦していたホテルの仲間たちは、驚いたような顔をしてAdamの胸の当たりを見つめていた。
「Adam！！」
ふらりとAdamの体がよろけ、Mephistoを押しつぶすように倒れてしまう。MephistoはそこでやっとAdamの胸に刃物が刺さっているのに気づいたのか、必死にAdamの名前を呼んだ。とくんとくんと、段々と小さくなっていく鼓動にMephistoは冷や汗を垂らす。
「Nifty！」
「あぁ、そんな……！！」
「刺す！刺す刺す刺す！！」
どうやらNiftyはAdamに隠れてMephistoが見えていないらしく、Adamの背中を滅多刺しにし始めた。AdamはMephistoの小さな体をなんとか抱き込み、Mephistoの体が外側に出ないように守る体制をとった。
それに気づいたのは守られているMephistoと、Morningstar親子だけだった。
「そんな！！！ボス！Mephisto様！！」
「Lute……」
咄嗟に駆け寄ったLuteがAdamの体をひっくり返し、下に埋もれていたMephistoを救出した。
しかしそのMephisto本人はどこか焦点の会わない虚ろな瞳でじっと静かに、Adamを見下ろしていた。
「しっかりしてください！！Adam！！」
「……もう終わりよ」
「仲間たちを連れて天国へ帰れ！！…頼むよ」
CharlieとLuciferにそう言われ、Luteは悔しそうに歯を噛んでAdamを見つめ、次にMephistoへ目を向けた。
Mephistoは変わらず光の無い瞳でAdamを見つめていた。
「…、エクソシストは全員撤退せよ！！」
天使様がエクスターミネーションの度に、誰かを待ち焦がれていることは彼女に救われたエクソシスト達の中では周知の事実だった。そしての待ち人が自分たちのボスであることも、もちろん知っていた。
MephistoはAdamと密会をする時、かならず愛おしいものを見るような…この地獄でもトップの力を持つ悪魔だなんて思えないほど優しい顔をしている。しかしそのどこかには罪悪感が住み着いて居て、Mephistoを離そうとしない。
堕天使Mephistoは、最初の人間であり天使のAdamを心底愛している。エクソシスト以外の天使は信じもしないことだろう。
「どうか、どうか」
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
