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「嫌よ、待ってLucifer！！」
「いいや、もう待たないよMephy…娘だけでは飽き足らず、親友にまで手を出されて私も久しぶりに頭に来てるんだ」
Luciferはそうとだけ言ってMephistoを置いて飛び立ってしまった。Mephistoの横に降ろされたCharlieが、いたましげな表情でMephistoを見つめ、その肩に手を乗せた。
「Mephy…」
「……ごめんなさいCharlie、わたくしのせいですわ」
Mephistoはぼろぼろと大粒の涙を零していた。Charlieがギョッとしてそれを見つめるのも気にせず、Mephistoは泣き続けている。CharlieにはMephistoの言う、“私のせい”という言葉がどういう意味を持つのか知らなかった、だがたった今Charlieはそれを理解してしまった。
Mephistoの後ろに広がる地獄でも稀にしか見かけない、惨い光景。
「Mephy、いいの、あなたのせいじゃない」
「死んででも天国に掛け合うべきだった、救うべき魂を殺すことなど有ってはならなかった。」
チカチカとMephistoの頭上に星が散った。Charlieがそちらに目を向けると既にその光は止み、虚無だけがそこを埋めつくしている。それでも確かに、Mephistoの頭上に光る星を見たのだ。
「“彼”にこんなことをさせなくても、良かったかもしれないのに」
Mephistoのその言葉にある男がピクリと一瞬体をかたまらせた、しかしその瞬間続いていたはずの攻防が崩れ、3m近い大男の体が地面にめり込んだ。
煙の上がる場所にはひとつのクレーターが出来上がっている。
「アンタ、今なんて言ったんだ」
「…え？」
「今！！なんて言ったんだ！！私を置いていったくせに！！私を、見捨てたくせに！！」
「ち、ちがいますわ、きいてあだむ」
クレーターに居たのは案の定Adamだった。Luciferが飛んで戻るよりも早いスピードで、穴をのぞきこんでいたMephistoの元へ飛び、その胸ぐらを掴んでいた。
3mの男に胸ぐらを掴まれ、1.5m程度の大きさしかないMephistoはちょんとつま先だけをつけてAdamを見上げていた。
「あんたの話はもうコリゴリなんだ…！！何度も期待した、何度も自分に言い聞かせた！アンタは来なかった！！」
「あだむ」
「待つのはもうたくさんだ…！！奪われるのはもう沢山だ！！！」
「いやよあだむ、まって」
いつの間にかAdamの着けていた仮面が割れていた。Luciferに殴られた時にでも壊れてしまったのだろうか、心做しかおぼつかない足取りになっているし、高い鼻から血も垂れている。Mephistoは思わずそれを拭おうとして、寸前で手を止めた。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
