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悲痛そうにこちらを見つめる彼の姿が、今も忘れられない。
思えば天使というのは嫌な奴らばかりだった、大粒の汗をかいて飛び起きたMephistoは頭を押えて起き上がった。
あの時の夢、ズキンズキンと音が鳴りそうな勢いで背中が痛む。
Mephistoはゆっくりと残った翼で自身の体を包み込んで小さく丸まる。
あの時Adamを呼んだのは、きっとMephistoへの最後の嫌がらせだろう。別れの挨拶もきちんとさせてくれないなんて、本当に嫌なやつら。
「…朝……いや、地獄に朝も夜もありませんわね…」
変な夢を見て気が動転しているのだ、Charlieのところから帰ってから記憶が無い。珍しくホテルではなく城のほうへ戻っていた。Luciferもいない所から、本当にすぐ寝落ちたのだろう。
天国なんかに行ってしまったせいでか、嫌な夢を見てしまった。
「(……あの顔は)」
「Mephy！！Mephy聞け！」
「ッわ！！？なんですのLucy！いい加減ノックを……」
「これみてくれ」
非常に焦った様子のLuciferがMephistoの部屋を蹴破り、スマホ片手に入ってきた。Mephistoは何度目かも分からないドアの崩壊に呆れたようにため息をついている。
しかし見せられたその画面を食い入るように見つめた。
「エクスターミネーション…！！？どうしてハズビンホテルに！」
「それが分からないんだよMephy、このままじゃCharlieが、私の娘が……！」
「ッ行きますわよLucifer！！Charlieだけでなく、みんなが危ない！」
咄嗟にMephistoはLuciferの手を取り、窓を破って飛び出した。ここからハズビンホテルまで急いでも一時間、何かあってからでは遅いというのに。
あの配信に映り、辺りを不審すぎるほど見渡していた大柄の天使を、Mephistoは見逃してはいなかった。
「ッMephy！お前、どうするつもりだ！？いい加減ケリ付けるのか！？」
「……えぇ、わたくしが殺しますわ」
「天使の殺し方なんて、お前も知らないだろう！」
「っあーもう！だから！殺す気でやりますわってことでしてよ！！」
ギャーギャーと茶番を重ねながらも猛スピードで飛ばすLuciferとMephistoを目で追おうとするものは誰一人としていなかった。
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
