悪魔になった日 ページ2
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「Mephy！！？どうした一体…！」
「あぁ、Lucy、Lucy！！わたくし、CharlieやVaggieに酷いことを…！！」
「ッ…なにか、あったのか。天国で…」
ボロボロと勢いよく涙を流しながら部屋に飛び込んできたMephistoをLuciferは持ち前の体幹で支えると、困ったような顔でそう聞いた。
Mephistoはグズグズと鼻をすすりながら、Luciferの細い腰を抱きしめて離さない。
「天国なんて、ろくな所じゃないって…わたくしが一番分かっていたはずなのに…！！！」
「……お前のせいじゃない、Mephy。あの子が選んだことだよ」
「それでも！！…わたくしは、Adamにも酷いことをしてしまいました…！！あぁ、どうしようLucy…！！」
前は逆だったのだ、地獄に堕ちて妻にも見離されて鬱になったLuciferをどこまでも支え続けたのはいつだってMephistoだった。ならば、悲しむMephistoの力になりたいと思うのは当然の事だった。
しかしLuciferはMephistoを喜ばせる術を知らない。MephistoはLuciferを熟知しているのに、Luciferはそれに甘えていたせいでMephistoの喜ぶことが分からないのだ。
Luciferがただその頭を撫で、優しい歌を歌ってやるだけでいいと言うのに。
「…〜〜♪」
「！！」
「お前がエデンにいた頃、私に作ってくれた曲だ。覚えてた？」
「……ふふ、えぇ」
泣いていたせいで惚けた瞳がLuciferを見据える。LuciferはそんなMephistoに気を良くしたのか、少しだけ体を左右に揺らしながら歌を紡いだ。Mephistoのしっぽが上機嫌に揺れている。
「……Adamはお前がヘマした所でなんとも思わない男だろう？」
「いいえ、…あれは完全に傷ついてましたわ…。Adamに差し出された手を無視したのなんて初めてですもの」
「あー…」
まあたしかに、自分がMephistoからそんなことをされたら三日三晩泣きわめくし鬱も悪化する。しかしまぁあのAdamだ、Mephistoが天国に怒った故にそうなったこともわかっていそうな気がする、多分私の次にMephistoを愛している男だろうし、私の次に。
「まぁAdamの小僧は大丈夫さ、今は私とお茶でもどうかな？」
「ふふ、魅力的なお誘いですわね。」
ずずっと鼻を啜ったMephistoは、Luciferに差し出されたその手を握ってようやっと起き上がった。
しかしその気持ちを代弁するように羽もしっぽも下を向いていた。はて、どうしたものか
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匿名 - ああ〜っ！！！！推しが今日も尊い〜っ！！！！貴方様の作品が私の生きる糧……、推しの供給少なすぎる中での癒しです……。 (3月16日 21時) (
レス) id: 0e669f45e3 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - ぬこさん» そのお言葉すっごく嬉しいです〜！！皆様に楽しんで分かりやすく読んでもらえるのが一番なのでこれからも精進します！二回もコメント嬉しいですありがとうございます！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - もなさん» わーんありがとうございますー！！一応区切りは着きましたがいかがだったでしょうか！？まだ続く予定なのでこれからもよろしくお願いします！ (3月6日 20時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 更新お疲れ様です！いつも楽しく見させていただいてます😊 過去話とても楽しみです♪応援しています。 (3月6日 19時) (レス) @page25 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - この作品に出会えてとても嬉しいです！凄く面白いです。物語の描き方が丁寧で、想像しやすいです！😆 (3月3日 16時) (レス) @page14 id: 6dcb98b8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月23日 16時
