世話焼き ページ10
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「Charlie〜」
「でもそうよね、これをこうしてこうしたら天国もきっと！…ああもう！違う！！」
「…Charlie？」
「だってそうしなきゃこうはならないでしょ？だから私があぁしてこうしたら…」
「Charlie！！」
「Ah shit！！…ハッ！！うそ、Mephy？ち、違うのよMephyに言った訳じゃなくて本当に！あぁもう、何も上手くいかないわ…！！」
そう言って項垂れ、手にしたペンでボードに歪な線を書き下してしまうCharlie。Mephistoは切り詰めた様子のCharlieを心配して声をかけに来たのだが、それは正解だったようだ。
既にみんなが寝静まり、夜も更けている。しかしまぁ目の前のお転婆娘は寝る気配なくホテルの今後について考えている。
「ちょっと落ち着きなさいCharlie、ほら」
「……ありがとう、Mephy」
いつもならロビーにいる面子も姿を消している。Mephistoはスーツを脱いで黒いハイネックニットにホットパンツを履きラフな格好をしていた。
背中にあるハズの羽も姿を消し、髪の毛を一束にまとめて片方に流している。
目の下に隈をこさえようとしているCharlieにホットミルクを差し出し、Charlieがソファに深く腰かけたのを横目にMephistoも腰掛けた。
「行き詰まっているようですわね」
Charlieにはホットミルクを渡した割に、自分が手にしているのはコーヒーである。寝る気などサラサラない
Charlieがずずず、とミルクを啜って息を吐いたのを見てMephistoは語りかけるように言った。
「うん、どうしたってエクスターミネーションを止める案が思い浮かばないの。このホテルはきっと成功するわ、成功してみんな天国に行けるはずなの、……でも」
「わたくしもねCharlie、あなたの案はすごく素晴らしいと思うの。ただあなたにはそれを成し遂げるための権力がない」
「……何が言いたいの？」
「ここはひとつ、パパに頼ってみたらどうかしら？」
Mephistoはそう言って悪い顔で笑った。“パパ”の単語を聞いたCharlieは「ゲッ」とでも言いたげな顔をして眉間をぴくぴくと揺らした。
Mephistoの言うパパとは名の通りCharlieの父親であり、Mephistoの主人であるLuciferのことだ。
「っ…ね、ねぇ、Mephyはダメなの？パパの側近でしょう？」
「そうしたいのは山々よ、Charlie。でもLuciferの側近ではあっても天国で大きな権力を持っていた訳では無いの。だから上に掛け合うのはLuciferに頼むしか…」
「あぁもう、そうよね、そう上手くいくわけない…」
「…Charlie、Luciferはいつもあなたを思ってるわ。少しでも頼ってあげたら？」
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
