◇ ページ50
·
「……意気地無しですね、もっと早く手を取ればよかったのに」
「…この場で出来るかそんなこと、それにそんなことしたって振り払われていただろあれは」
「ですがうじうじしてると、LuciferにMephisto様まで盗られますよ」
「Shut up！！…そんなこと言われなくたって私が一番わかってる！！」
何千年経ってもあのうぶな反応をみせてくるMephistoが、自分以外になびくとは思いたくもないが実際前例もある。Adamはガリっと爪を噛んで眉を寄せ、議席が解散となったのをいいことに、己の口から悪態が飛び出てしまう前にさっさとその場を退散した。
「…だって、あの人がそれを望まないなら…引き止めることなんて出来るわけがないじゃないか」
「……まぁ、あの時叫ばなかったのはいい判断でしたよ。ボス」
「…まぁ、さすがに。」
アンタ達のせいでMephyがここを去った、アンタ達に奪われたせいであの人は空を自由に飛ぶことが出来なくなった。アンタたちの曖昧すぎる裁きのせいで、あの人は。
あの人は自由を制限されていいような人じゃないのに。
そんなことを叫べば、いくらAdamといえど反乱と見なされ、最悪の場合地獄へ真っ逆さまであっただろう。
地獄へ堕ちるのは出来れば遠慮したいところではあるし、堕ちるにしてもMephistoの心の内を知ってからにしたい。
「追いかけるつもりですか、Mephisto様を」
「あ？んなわけねぇだろ行先は地獄なんだぞ」
「いえ、あなたならやりそうだと思っただけですよ。」
なんて言いつつ、Luteは首にぶら下げられたエメラルドのネックレスをコロコロといじっていた。そんなに触って壊れないのかと問いたいところだが、Mephistoから溢れた宝石がそんなにヤワなわけない。
「……そうだな、いつか」
「？？」
「……いや、なんでもねぇ。次のエクスターミネーションはあの小娘のホテルからだ、いいな？」
「えぇ、ボス」
いつかもし、あの人がそばにいてくれるようなことがあるなら。地獄だって悪くないかもしれない。
··
続編移行です。
ランキングや評価、ハート、お気に入り登録ありがとうございます！まさかハズビンホテルのアダム落ちの夢小説がこんなにたくさんの方に見ていただけるなんて感動です！
ぜひ続編の方もよろしくお願いします！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
