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「Charlie、Vaggie。…あなた達は先にホテルへ戻りなさい」
「待って、ダメよMephy！！」
「Charlie！！」
初めてだった。Mephistoが眉を吊り上げて額の瞳を開いてまでCharlieに叱りつけるのは。
Charlieは思わず後ずさって、震えながら小さく頷く。
「Vaggie、お願い」
「ッ、行こうCharlie！！」
パチン、とMephistoが指を鳴らせばハズビンホテルへと通じるゲートが開く。CharlieはVaggieに手を引かれるままそのゲートをくぐり、もう一度指を鳴らすとそのゲートは完全に閉じた。
「あの子を来させたのが間違いだった」
「…なぜLuciferを止めなかったのです、Mephisto」
「あの子を信じていたからです、わたくしは…わたくしとLucyには叶えられなかった夢を、希望をあの子に託した！！」
その怒気に思わず全員がたじろぐ。伊達に天国で大天使をやっていた訳では無いのだ。
悪魔になってより一層強くなったその力に、Seraが眉間に皺を寄せて息を吐く。
「結局、あなた達はわたくしの疑問に答えることも出来ない」
「……」
「親ぶった顔をするのは、いい加減やめてくださいまし！！」
天国へ行く方法を知らない天使たち、そしてMephistoやLuciferが抱いてしまったその疑問に答えることも出来なかった天使たち。Mephistoはもう、何にも期待してなどいなかった。
はぁ、と強く叫びすぎたために息を吐いて心を落ち着かせたMephistoは冷めた瞳でこちらを刺すように見つめる天使たちを見返した。
「よっぽど悪魔の方が心を持っている、あなた達天使はまるで神につくられた機械のようですわ」
「Mephisto！！言っていいことと悪いことが…！！」
「ふふ、あはははは！！！！はぁ、…羽をもぎ取り、わたくしを地獄へ堕としただけじゃ飽きたりませんのね？相も変わらず、欲深い方々ですわね」
くすくす、とMephistoは全ての瞳を細めながらそう言って笑った。Adamの方には一瞥もやることはなく、Mephistoは踵を返した。
「まてよ、待ってくれMephy！！」
「大切な聴聞会を邪魔してごめんあそばせ、大天使の皆様！！」
まるで千両役者のように両手を広げて笑いながら、ひらひらと羽で舞い上がったMephistoはそのまま自身で開いたゲートへ飛び込んで消えていった。
Adamの手は空を切り、悔しそうにその手のひらを見つめる。
何か言いたげにAdamが天使たちを振り返りその鋭い目を向けるが、これを言ったが最後だと口を食いしばり、開いていたその手をぎゅっと握りこんだ。
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
