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「ボス、あなたいつもは私を止める側でしょ」
「……」
「行きましょう、これ以上居たらあの小娘が帰ってくるかもしれない」
「チッ、会議楽しみにしてろよ、Mephy！！
最後まで毒づくAdamを呆れた目で見たLuteも、失礼しました。とMephistoに頭を下げて部屋を出ていった。
鍵の音はしない、閉められはしなかったのだろう。Mephistoはハッとしたように急いで外へ出ると、先程までいた自分たちの本当の部屋にノックもせず入る。
「Vaggie！遅くなりましてごめんなさい！大丈夫でしたの！？」
「Mephy、……うん、なんでもない。…いや、Mephyこそ平気だった！？Adamが意気揚々と出てったから…」
「あぁ…いや、わたくしの罪を再確認させられただけでしたわ。お気になさらず」
何も無かった、と言えどVaggieのその顔にはどこか不安が浮かんでいた。Mephistoはどうにかしてその不安を取り除いてあげたいと、Vaggieの手を引いてふかふかのベッドにVaggieを座らせた。
「Vaggie、話したいことって？」
「あ…いや、やっぱり……」
「Vaggie！…わざわざ二人になるタイミングで話してくるんですもの、Charlieには聞かれたくない話でしょう？わたくしでよろしければ是非話してくださいまし！…貴女の、Charlieの大切な人であるVaggieの力になりたいのですわ」
MephistoがVaggieの手を優しく握りとってそう言うと、Vaggieはなんとも言えないような顔をしてMephistoを見つめて、取られた手を悲しそうに見下ろしていた。
Mephistoの悪魔にしては美しくて、手袋を外したおかげで白い手がVaggieの悪魔の血に濡れた手を取っている。
「私は、……私は元天使だった。しかも、エクソシスト…」
「！！……よく教えてくれましたわね、Vaggie。わたくし、うれしいですわ」
「……怒らないの？」
「怒りませんわよ！誰にだって隠したい秘密の百や千あるものです！……ただまぁ、驚いてはいますわよ」
Mephistoは考えるように顎に手をやると、じっとVaggieを見つめている。そしてなにか合致したようにうなずくと、口を開いた。
「だから同じ元天使のわたくしに、Charlieの居ない時に？」
「……そう、それにAdamとも繋がりがあるみたいだったから」
「それはそうですわね、あなたが地球に産まれる前からの知り合いですもの」
そう言っていつも通りにクスクスと笑うMephistoを、Vaggieは安心したように見つめていた。いくら元同じ天使でもVaggieはエクソシストでMephistoは熾天使。立場も状況も違いすぎるゆえに聞き入れてすら貰えないと思っていたのだ。
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
