堕天使の二人 ページ37
LuciferとMephistoの関係について
·
「Mephy！」
「Lucy！待ってくださいまし！」
羽を6つ生やしたまさに天使と呼ぶべき熾天使の話をしよう。
大天使と呼ばれ、加護を与えることや新しい創造物を作ることの出来る2人の名をMephistoとLuciferという。
Luciferは好奇心に満ち溢れていて、目に映るもの全てを美しく思い、愛おしく思う豊かな感受性を持っている。
MephistoはそんなLuciferの少しあとに作られた天使で、Luciferが美しいと思うものを美しいと思い、愛おしく思うようになっていった。
ふたりは今で言う幼なじみという関係で、その豊かな感受性同士天使の中でもずば抜けた絆を持つふたりだったのだ。
ふたりは同等のはずだった。
「Luciferさま」
「…え、なんの冗談？Mephy」
「わたくしは今日からあなたの下僕になると、そう主さまが…」
「そんなの、おかしいよ」
MephistoはLuciferを守り、朽ち果てる運命だった。Luciferを愛称で呼ばなくなったMephistoを、Luciferはいつもいつも悲しそうに見つめていた。
主の言うことが絶対なのか、そんなのはおかしい。Luciferは段々と疑念を膨らませていく。
「Mephy、みてくれ！」
「Luciferさま、いい加減会議に送れますわよ」
「いいから、ほら！」
Luciferの手の中で蠢く光、Mephistoは大きく目を見開いてその光を見つめていた。
「……Lucy」
「！！？Mephy！い、いま」
「Lucy、わたくしは」
何度も夢を語った。MephistoとLuciferはまさに親友と呼ぶにふさわしい間柄で、相棒と呼ぶに相応しい関係だった。
MephistoはLuciferに見せられた夢を見て、主からの支配を脱したのである。
ポロポロと落ちる宝石に、Luciferは嬉しくなって口を引き結び、力強く、目一杯にMephistoのことを抱きしめた。
「でも、主さまの言うことには従わないと」
「たまにでいいんだよ、たまにで！それに、今Mephyの主は僕だ！そうでしょ？」
「！！…ふふ、確かにそうですわね！」
Luciferを主とした主従関係なのだ、Luciferが良しとしたことを誰かが覆せるわけもないのだった。
Mephistoは嬉しそうに笑うとLuciferの手を引き、空へと舞い上がった。
「それとこれとは別ですわLucy！会議に遅れる！」
「うわっ、わすれてた！！」
·
Lucifer＞僕/熾天使/Mephy
Mephisto＞わたくし/熾天使/Lucy
今後は敬語も混ぜつつ話す
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
