記憶 ページ36
SeraとLuciferが近しい関係だったと捏造しています
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頬を可愛らしく膨らませながらこちらへ飛んできたのはLuciferの従者を務めるMephisto·Phelesだった。Seraは相変わらずの態度と猪突猛進な様子に額に手をやってため息をついた。
「この前の会議も！わたくしが何度言っても聞かないのに時間ギリギリにわたくしの手を引いてものすごいスピードで飛び出していきましてよ！？」
「…Mephisto」
「わたくし、もうあの方の面倒は見切れませんわ！なのでSeraの所に家出いたします！」
腕を組んで仁王立ちになりそう言ったMephistoの後ろには目をうるうるとさせて眉を下げて人差し指同士をちょんちょんとつけている小さな天使がいた。
Mephistoは分かってやっているのか、否、気づいてもいない。
「…Mephy、Luciferへの不満があるのは分かりました。本人に言ってあげたらどうです？」
「本人…？」
「Mephy、私の従者やめるのか…？」
「…Lucifer様、わがままなんですもの。」
「ごめんMephy、なおすよ！だ、だからまだ私の…僕の親友でいてくれる…？」
「！！…あったりまえですわ！わたくし以外に誰があなたの親友をやれると思ってまして！？」
Luciferのうるうると涙ぐんだ瞳に弱いのはMephistoの特性だ。会議でLuciferが全く方向の違う意見を出すとMephistoは一時的に“考え直せ”とLuciferの頭を叩くが、結局折れてLucifer側に着くのだ。
主従関係の前に固く、強い絆で結ばれた二人にはなにかシンパシーのようなものでもあるのだろうか。
「やったぁ〜！！大好きだよ、Mephy！」
「わたくしもですわ、
二人して大きな羽を広げて力いっぱい抱擁をする姿は正に天使と言うに相応しかった。Seraはそんなふたりを見るのがお気に入りだったりもしたのだ。
Mephistoという天使はLucifer以外に様をつけることは無い。いくら偉かろうがMephistoの主人はLuciferだけだ、という区別である。
だからこそ立場が上のSeraに様をつけることも敬語を使うこともしない。その強かさを、意外とほかの天使は気に入っていた
「Sera」
「…いいのですか、本当に」
「わたくし、決めたんですもの。彼のそばに居ると」
「…二度とここには戻れませんよ」
「えぇ、それに主はわたくしを堕としたいはずですわ。…人間に、恋をしてしまったんだから」
「……Mephy」
「最後までありがとう、Sera」
そういった彼女は、酷く悲しそうに笑っていた。
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
