楽しみのワケ《閑話》 ページ21
Adam側の話
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「私にお任せ下さい！！」
そういったのは悪魔を駆除できるという娯楽への期待かもしれないし、もしかするとあの女に会えるかもしれないという期待を込めたものだったのかもしれない。
いや、後者が一番だった。何かと手続きをしなければならない地獄への道が、虐殺という名目においてならばその手続きも不要だ。1年に一度、力をつけすぎた悪魔共を皆殺しにする。
Mephistoが死ぬことは無いだろう。強さで言っても天国のトップにはくい込んでいたし、Adam以下のエクソシストが叶うわけもない。なによりあいつが天国にいた頃世話になった天使もエクソシスト軍の中にはいるのだ、ならば迂闊に手を出すことはしないだろう。
つまり、Mephistoを探す絶好のチャンスなのだ。
だからこそ、Adamは自ずからエクスターミネーションの長を名乗り出たのだ。
はじめての人間ではじめて天国に来た天使、その肩書きさえあれば充分だった。
Mephistoとのことを知っているのは極小数、Seraは知っているのだろうが目を瞑るらしかった。
それならばもうAdamを邪魔するものは何も無い、何人たりとも許しはしない。
初の人間で神の創造物であるAdamよりも馬鹿な主を選んだ、馬鹿な女を探し出してみせると。
一年に一度のエクスターミネーション、その一度に、いかに周りのエクソシストに気づかれずMephistoを探すのか。
最初の一年は足取りも掴めそうになかった。そもそもLuciferの足取りさえ掴むことが出来なかったのだから。
そうなるに決まっていた、だから次の年は情報収集を行ってから出向くことにした。
悪魔の駆除は他のエクソシストがやる、Adamの出る幕は無い。
「クソッ…どこにいるんだあの女…！」
「Mephisto様ですか？」
「うっわぁ！！？びっくりしただろおい！先に声かけろよLute！！」
「失礼しました、反応がありませんでしたから。それで、Mephisto様を探しているんですか？」
Luteに図星をつかれ、Adamは眉間に皺を寄せてバツが悪そうに目を逸らした。
しかしLuteは思った以上にあっさりとした反応をみせ、それならば。と口を開いてある方向を指さした。
「あちらにいますよ、Mephisto様は」
「…は？」
「ご存知なかったですか？駆除の日はいつも、あの時計塔の上にいらっしゃいます。他のエクソシスト達も知っていることですよ」
「…は、はぁぁぁ！！？そ、簡単なとこに！？ずっと！？」
Adamが絶叫してそういえばLuteは耳を塞ぎながら小さく頷き、そう言ってるでしょう。と言ってため息をついた。
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
