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「キャーーッ！！」
「うわっ！！？」
「っ、やだ、ごめんなさい！！」
ドスン！と勢いのいい音を立てて落下したMephistoの前には酷く驚いた顔をしたあの時の男だった。
神にAdamと名付けられた男は、目の前に現れた翡翠に目を奪われたように息を止めた。
「Lu、Lucifer！！？どこにいったの！？」
「……あの、」
「ッ…やだ、いきなりごめんなさい、わ、わたくしMephisto！…あなたは、…Adamよね」
切羽詰まった様子で目をクルクルと回しながら言ったMephistoは、目の前でキラキラと目を輝かせたAdamにまだ気づいていなかった。
生まれてから今まだ、これほど美しい人を見た事などなかった。後にも先にもAdamがそう思うのはMephistoにのみなのだが2人はそんなこと露知らず、片方は放心、片方は焦りすぎて舌を噛んでいる。
「あなたは」
「……？」
「天使様ですか」
たどたどしく話したAdamに、Mephistoは大きく目を見開いてぱちぱちと瞬きを繰り返した。
思っていたよりずっと低い声だ、Luciferと同じくらいだろうか。MephistoはAdamからの疑問に小さく頷き、一拍置いて口を開いた
「え、えぇ。…そうよ、わたくしは天使」
「すごい、俺が想像していたよりずっと綺麗だ」
「え、…ふ、ふふ。Adam、あなた生まれたばかりなのにそんなこと言えるのね」
Adamの目があまりにも純粋であったから、Mephistoは思わず笑ってしまった。警戒していた自分があほらしくて、MephistoはAdamの手を取って優しく微笑んだ。
「この世にはもっと綺麗なものが沢山ありますわ、わたくしなんかよりもずっとね！」
「……そうなんですか？」
「もちろん！見せてあげたいくらいですもの」
その言葉に何かを思いついたのか、MephistoはAdamの手を取って立ち上がらせた。
そしてその手を掴んだまま6つの翼を羽ばたかせ、空へと飛び上がった。
焦った様子のAdamを気にすることも無く、MephistoはAdamを支えながら嬉しそうに飛んだ。
「てっ、天使様！おち、おちる！」
「ふふ、大丈夫よ。わたくし飛ぶのは上手なんだもの！」
その言葉通りAdamが落ちることは無かったし、Adamの目には美しいこの世界が映っていた。
ただひとつMephistoの言う言葉を訂正するとすれば、Mephistoより美しいと思うものはなかった、というところだろうか。
「Seraもケチね、人間がこんなに無垢な子なら関わるななんて言わなくていいのに」
「天使様、ありがとうございました」
「ううん、いいの！ねえAdam、またここに来てもいい？」
「ッ〜！もちろんです！俺、ここで待ってますから！」
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
