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珍しく下から、耳を下に向けて困り眉になったMephistoがCharlieを覗き込んだ。
CharlieはMephistoの縋るような瞳には弱いのだ、ルシファーと同じで
「…朝までに、考えてみる」
「！…いい判断ね、…ごめんなさいCharlie、何も力になれなくて」
「そんな事ない！！…そんな事ないわ、Mephy。だからそんなに悲しい事を言わないで」
眉を下げたままで悲しそうに笑ったMephistoを見て、Charlieは飲み終わったカップをほおり投げてMephistoの手を取った。Mephistoの手は冷えていて、Mephistoが生きた人間では無いことを嫌なほど伝えてくる。
「今だってこんな夜遅くまで私に寄り添って話を聞いてくれて、今迄だってわがままな私のためにずっとそばに居てくれて…！Mephy、あなたがいたからここまでやってこれたのに……」
「ご、ごめんなさいCharlie。…あなたを無碍にするようなことを言ってしまったわね。…わたくしもあなたが居たからこの地獄でやってられるんですわ」
ぎゅう、と痛いほど抱きしめてくるCharlieをMephistoはしっかりと抱きしめ返した。
血の繋がりが無くとも、何百年も前から、それも赤子の頃から世話をされていたのだ。
地獄の王として忙しい両親に代わり、面倒を見てくれたのもわがままを聞いてくれたのもMephistoだった。
またMephistoにとっても、Charlieは光だった。
「Charlie、あなたは光なの」
「……」
「Lucifer様とLilith様が産んだ光、わたくしだけの太陽」
「Mephy…」
「あなたを守るためなら、わたくし、なんだってしますわ！」
ぐす、と鼻をすする音が聞こえてMephistoは目を見開き、仕方なさそうに笑ってCharlieの体を抱き上げ、横にして頭を撫でてやった。
自分より背が高くなろうと、立派に育とうと、子供は子供なのだ。
「少ししたら起こしてあげるから今は休みなさい」
「で、でも」
「Shh...おやすみ可愛い子、いい夢を見てね」
「……ありがとう、Mephy」
ゆっくりと目を閉じたCharlieを愛おしげに見つめ、その長い髪の毛をサラサラと撫でる。
「……天国に」
Luciferに頼る、というのはMephistoが思いつきで言った言葉だった。天国がどんなところか知っているあのLuciferがちょっとやそっとでGoサインを出すわけが無い、それはMephistoだって同じはずだった。
それでも、Charlieの願いを叶えてやりたいと、心からそう思ってしまったのだ。
そんな話をするうちにMephistoの心に浮かび出したのは、天国にいたある日の記憶。今のMephistoを作り上げたあの日、ある男の記憶だった。
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ふりこ(プロフ) - 荒神さん» ありがとうございます~！！二人の行く末は一応決まっているのでお楽しみに！！ちゃんと最後まで行けるように更新頑張ります！！ (2月12日 13時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
荒神(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。これからの二人凄く気になります！更新を楽しみに待ってます！ (2月11日 23時) (レス) id: b7ee1287a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふりこ(プロフ) - milkさん» わぁ~うれしすぎるお言葉をありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2月10日 23時) (レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
milk - 凄く良い作品を書いてくれてありがとうございます🥲︎次の更新が楽しみすぎます！応援してます(´˘`＊) (2月7日 13時) (レス) @page8 id: 51fdde4063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふりこ | 作成日時：2024年2月6日 0時
