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「お前俺の話聞いてたか！？」
普段聞くことのない矢巾さんの怒鳴るような声が聞こえた。黒尾さんや菅原さんと楽しく少しお話をして、今日とっている授業ももうないため寮に戻ろうとしていた所だった。
「ばっくれたり一人で突っ走ったり、迷惑なんだよ！」
見つからないように建物の影に隠れながら耳を済ます。外だから声が反響しないため聞きづらいけずなのに無理なく聞こえるのは、きっと矢巾さんがそれほど大きな声を出しているから。
彼の前には目付きの悪い制服を着くずした男子生徒がいた。
あまりにもいやな雰囲気に「矢巾さん」と思わず声をかける。「っ逆崎」と彼は驚いてから、表情を少しだけ和らげた。
「どうしたんですか？」
「あー、いや。ちょっと話「あ？」……おい京谷っ」
ギロッと目付きの悪い彼が私を見下ろした。
「お前、強いのかよ」
品定めをするような、そんな目。私はニコリと笑う。
「逆崎Aです。1年で、魔法は使えません。今年青葉城西に所属して「んなこと聞いてんじゃねー」」
「強えのか」
直感的にこの人は青城のチームメイトだということは分かっていた。以前及川さんから聞いたことのある狂犬ちゃん。
実力はあるがいかんせん協調性がない、そう聞いている。
「足を引っ張るつもりはありませんけど。貴方は次のチーム戦でないんですか？」
「んなの俺の勝手だろうが」
「ああ、はい。確かに」
苦笑。まるで彼は野良犬みたいだった。「でも」グッと彼の腕を引き寄せる。そんなことされるなど思いもしなかったのか、彼の体は容易に私のほうへ傾いた。
下から彼を睨みあげる。
もし自分の強さを過信して、青城の皆に迷惑かけるようだったら、せっかくの居場所私が貰っちゃうので──
「仲間意識の薄いチームメイトを敬う気なんて私にはサラサラありませんから。先輩であろうがなんだろうが、協調性の無さで勝利が遠退くならどうぞサボりでもなんでもしてください。
ただ、少しでも青城の人達に恩を感じて、仲間だと思ってるならチーム戦には出るべきです」
バッと彼は私の手を振り払う、それからズカズカと背を向けてどこかへ行ってしまった。
「……お前が喧嘩売んの？」
「まあでもこれでチーム戦には絶対来るでしょうし、青城での態度も変わるんじゃないですか」
年下にここまで言われて黙っているようなタイプではないだろう。矢巾さんに笑顔を向ければ、彼は頬をひくつかせていた。
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R(プロフ) - めっちゃおもろいです…更新、待ってます🙇♀️ (2月25日 1時) (
レス) @page35 id: a38d8c3d1f (このIDを非表示/違反報告)
ワグマン - パロ系あんまり好きじゃなかったんですけどこの話読んでめっちゃ好きになってしまいました！！更新頑張ってください(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年8月4日 21時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん(プロフ) - すっごく面白くて一気読みしてしまいました…！ダークな雰囲気が根底にある設定大好きなのとバトルシーンもワクワクします。もう本当にツボです…！笑 これからも応援しています(o^^o) (2020年6月5日 9時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - 咲夜さん» コメントありがとうございます！気ままな更新ですがどうぞお付き合いください(*^^*) (2020年4月29日 13時) (レス) id: ace072b99e (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(* >ω<)。更新頑張ってください。続きが読みたいです(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年4月29日 13時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2020年3月13日 15時
