〔文スト〕無表情系女子は転生者

いちはいち ページ2

『あつい…』


なんでこんな暑い…？汗かくだろ！！
…と内心ブチ切れている私は悪くない。

なんで久しぶりに帰って来たのに
来て早々ヨコハマにキレなきゃいけないの


『…。』

と家に帰りながら考えている
私こと、佐藤Aはチートである。
というのもまず見た目がめっちゃ美人
そして単純に異能力がチート。


『…え、金増えてる…。』


あと知らないうちにファン？パトロン？
まあとにかく金持ちに貢がれている。
…1番よく分からないのは私である
そしてチートかは不明だがもう1つ


私は”この世界”を知っているということ。
…住んでいるから当たり前？違うのだ。
私が”初めて産まれた世界”は此処じゃない
単刀直入に言おう、転生者なのである。


『22歳…もう少しで原作開始…？』


因みに旧双黒と国木田くんと同い歳になる
気付いた時は発狂しかけた。


『やっばぁ…敦くんに食べ物あげて…
餌付けか？やばいよな…』


素に戻るとただのやべー奴なので
普段は無表情であまり喋らない様にしている
…徹底しなければボロが出る、確実に。


『胃に優しい…は逆に不審がられるよな
えぇ…パンかおにぎり…おにぎりにしよう』


何故原作に関わろうとしているのか、
それは簡単、逃げられないからだ。
つまりどういう事かというと…


『…情報が早い』

”中原中也”
音のきれた携帯画面に表示される4文字


『…もしもし』


中原「帰ッて来たんだよな？」


『判ってるくせに』


中原「まァな」


『何…？調べ物はしない』


中原「流石に今日帰ッてきた奴に調べ物なんてさせねェよ」

『鴎外医師はやりかねない』


中原「首領だッて判ッてる」


『そう…それで…？』


中原「今度飯行くぞ」


『ご飯…？』


中原「あァなんでも良いぜ」


…なんで奢る前提で話してるのかな…？
推しに奢られるとか気が気じゃない！！


『…食べたいの、作る』


中原「はッ…」


『レストランとか、落ち着かない
…折角なら楽しく食べたい、から
中也が食べたいの、作ってあげる』


レストランに限らず高い所はやめてくれ
静かに食べるとか何、楽しい？あれ。
…ってか中也急に黙ったな…って私今、


中原「…おい」


『間違えた、中原くん』


中原「何でそこ直すんだよ」


『いいの』


中原「…ロールキャベツ。」


『ん』


中原「また連絡する、またなA」



クッソ…名前呼びながら笑うな？
危うく叫ぶとこだった…、

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