Fifteen−白銀の虎− ページ16
『行ってらっしゃい』
樋口「行ってきます」
武装探偵社の人虎こと中島敦くんを捕らえる為
樋口ちゃんは武装探偵社へ向かった
芥川「ｺﾞﾎｺﾞﾎ…」
『大丈夫…？』
芥川「…平気です」
戦ったあの日から芥川君も樋口ちゃんも
私に敬語を使う様になった
私的にはラフな感じでもいいのにと思うけど
二人のやり方だから口は出さない様にしてる。
『私は別仕事があるから後から行くね』
芥川「はい」
そこまで時間が掛かる仕事じゃないけどね。
でも太宰君が来るのと同時に到着したいから
わざと仕事を入れたのである
『あ、中原君』
中原「おう。仕事か？」
『人虎を捕まえにね』
中原「良かったのか？」
『何が？』
中原「任務を引き受けてだよ」
『太宰君がいるとは限らないじゃない』
中原「彼奴は感が鋭いからな」
『ふふっ思い知ったよそんなの。
ま、会った時はその時だよ』
またねと手を振りながらその場を後にする
さてと……仕事だ。
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・
仕事完了までの時間は約三十秒。
裏切り者の排除は楽である
さて、あの場所に向かおう。
芥川「羅生門・叢」
異能力-人間失格-
太宰「はぁいそこまで」
『やっぱりか…』
ビルの上から全てを見ていた私は呟く
全てアニメ通りだ。
ナオミちゃんは可哀想だけど仕方ない。
太宰「……ねぇナイトメアをこっちに渡してよ」
樋口「何っ！？」
太宰「いるんでしょ？ね、Aさん」
私はビルの上から降りﾀﾝｯと靴を鳴らす
そして太宰君を視線に捉える
『前にも言ったけど私は武装探偵社には入らない』
太宰「どうして？」
『前にも言ったでしょ』
太宰「……敦君が心配していたよ」
『そう。……で？』
太宰「貴方の心は暖かい筈だよ」
『……どうかしらね。』
芥川「…飛鳥部さんは渡しませんそして人虎の首はいずれ頂きます元ポートマフィアの太宰さん」
『次は負けないよ、太宰君？』
太宰「こっちこそ」
中島「……A…さん……？」
嗚呼…ごめんね敦君。
私は其方側の人間では無いから…、
『さっ行こうか』
之が私の生き方なんだよ。
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