[男性声優]マウントフジ Zwei

2人で歩く帰り道 ページ13

良平は嬉しそうに
手を繋いで歩いている


そんな良平に1つ疑問をぶつける



『ねぇ良平？』


「はい？」


『…ファンの人はどうするの？』


「俺はバレていい覚悟でこうやって…、
手を繋いでいるんですよ？？」


『バレていいって…』


「もちろん仕事は大切ですよ
でもそれ以上に大切なものが出来たら
そっち優先したくなるじゃん？？」



その気持ちは私もよく分かる。
だから深く追求はしなかった



『…そっか。』


「Aさんは…？」


『ん？』


「仕事と俺、どっちが大切？」


『良平。』



微笑んでそう伝えれば目が逸らされる
…照れてる…？？



「なんで…即答なの…、」


『仕事より友達や仲間…それ以上に良平。』



こうなったら徹底的に照れさせてやれ。
そんな意地悪心が出てくる



「……バカ。」


『なんでよ…良平が聞いたんじゃん笑』


「予想の斜め上行ってた」


『あら…笑』






江口「あれ…？笑」


代永「あ！良平くんにAさん！」


『ん…？あれ仕事終わり？』


代永「そうです！」


江口「なんで良平さんムスッてしてるんですか」


「せっかく二人きりだったのに…江口のせい」


『あ…代永くんはいいんだ笑』


代永「笑笑」


江口「なんで僕だけなんですか！！笑」


「…まあこれからいつでも独り占め出来るから」


『その割にはムスッとしてるけど…？笑』



良平のほっぺをつんつんしていると
だって…と良平が言う



「Aさん困らせたくないし…我慢する」


江口「見て分かるけど…関係は？笑」


「恋人。」


代永「良平くんをよろしくね？笑」


『ふふっ頑張る』



じゃあ僕達は帰るねと2人と別れる
きっと気を使ったのだろう



「Aさん」


『ん？』


「今日お店誰かいます…？」


『今日は定休日だから誰もいないけど…』


「2人で飲みませんか？
俺もっとAさんと一緒にいたい。」


『ふふっ分かった…お店開けるね』



お店まで目前の帰り道
私は幸せな何かに包まれながら歩く

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