検索窓
今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:26,405 hit

次は迫られた ページ11

これ…どういう状況?



『ちょっと良平…!』


「返事くれなきゃどきません」



遡ること10分程前
私と良平は同じ現場だった
だから頑張ってやったのに帰りのエレベーターが
台風の影響で止まってしまった
そんな今…良平に迫られている。



「俺…おかしくなる位好きなんです」


『じゃあ…2つ聞いてもいい?』


「なんですか…?」


『こんな私のどこを好きになったの?』


「こんな…ってなんですか」


『ほら私取り柄無いじゃない?』


「はぁ…」


ため息をついた良平は私ににじり寄ってくる
そうしたら私は必然的に下がる訳で背中が壁につく


ドンッ


こんなのアニメくらいだよ…
まさか今壁ドンされてるなんて…。



「俺ねずっと追っかけてた
いつも全力で…優しくて頼りないAさんを。
そんなAさんを支えたいって思ったの」



この前の手術のことがあって尚更そう思った
そう言いきった良平の目は真剣で…。



「…もう1つは?」


『いつから好きだったの?』


「意識し始めたのはお祭り行った日からかな
Aさんがいなくなった時本気で焦った」


『それは…ごめんね』


「いいのいいの…見つかったんだからね」



良平の優しさは身に染みるほど。
この前顔が熱を帯びたのと意識する様になったのは
もしかして…なんて。



『もう少しだけ…待ってくれない…かな?』


「今の返事でいいから…欲しい」



そうだよね…ずっと我慢してたんだから…
でも断るのは忍びない…なんて。



「俺はどんな返事でも傷つかないから」


『…私恋愛ってよく分からないの。
だから…良平を傷つけるかもしれない…』



するっと私の頭を撫でる良平
その手が私の右頬に降りてくる



「Aさんはこの前のパーティの時
俺に告白されて…それから意識してくれた?」


『…したよ』


「顔が赤くなって暑くなったり
胸がドキドキしたりそれはもう…
恋じゃないのかな…?」



これが…恋…?



「俺ねAさんと話すだけで、
こうやって触れるだけでドキドキするんだ」



ほら…と右手をすくわれ心臓部分に当てられる
確かに鼓動が速い気がする。



「でも…もっともっとってなって…
だからこうやって壁ドンしてる」


『良平…』


「ごめん…困らせたい訳じゃないんだ」



何だろう…良平の悲しい顔を見ると
胸がチクチク痛む…これも恋…?
よく分からなくて良平の手を握る



「A…さん?」



もう…自分がよく分からない

新たな感情→←ラジオでの近況報告



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
126人がお気に入り
設定タグ:男性声優 , 木村良平 , レイズ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:レイズ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月21日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。